このコースは前半のペース差が激しいため、展開面も考慮する必要があります。
今回のレースは、先行して淀みない流れを作るアグネスワルツに、先手希望のトゥニーポート、早めの競馬という支持が出ているオウケンサクラ、とスローにはなりづらい要素が揃っているかと思います。
トライアルレースは権利取りがあるため、ペースとしては流れるとみて勝負するようにしているのもあります。
サンデーサイレンス(SS)系を重視ですが、その中でも持続力タイプを狙います。
◎
タガノエリザベート (
スペシャルウィーク×
Storm Cat)
阪神芝1800m重賞は、
サンデーサイレンス(SS)系が圧倒的に優勢です。
サンデーサイレンス(SS)系×
ストームバード(SB)系の配合は、ファイアーフロート・ブライティアパルス・タガノマイバッハ・ブラックタキシード・オースミダイドウなど、前に付けて持続力のある脚を使うタイプがほとんどです。
当馬のように後ろから行く場合は、展開やコース次第となり、成績が安定しない原因になっているかと思います。
かなりの高速馬場で
サンデーサイレンス(SS)系が全滅した桜花賞を除けば、阪神・京都の外回りコースでは確実に脚を使っています。
近親にゼンノロブロイがおり、血統的な格からも
サンデーサイレンス(SS)系らしさを持った馬といえます。
厩舎に戻るのが遅く、急仕上げのようですが、その分人気もないので狙う価値はあるとみます。
おそらく折り合い重視で内で待機、直線でどれだけ伸びるかという競馬になるでしょう。
ペースが速くなることが前提となりそうです。
○
ワイルドラズベリー (
ファルブラヴ×
サンデーサイレンス)
母父サンデーサイレンス(SS)系です。
ローズSでは、
サンデーサイレンス(SS)系に加えて、主要4系(父・母父・父母父・母母父)に
ニジンスキー(NJ)系を持つ、マイネレーツェル・ムードインディゴ・レッドディザイア・レインダンスなどが好走しています。
当馬は母母父が
ニジンスキー(NJ)系で、このレースで2着があるベッラレイアの近親です。
なお、本命馬も父母父が
ニジンスキー(NJ)系です。
▲
アグネスワルツ (
ゼンノロブロイ×
ヘクタープロテクター)
当馬は
サンデーサイレンス(SS)系×
ミスタープロスペクター(MP)系ですが、母母父の
ノーザンテーストから持続力タイプに出ています。
ペースを落としすぎると瞬発力がある馬にやられるので、ある程度速い流れを作る必要があるかと思います。
しかし速すぎるとコース形状的に差し馬が有利なこともあり、匙加減が難しいところがあります。
極端な前傾ラップにならなければ、大崩れはないと思いますが。
△
アニメイトバイオ (
ゼンノロブロイ×
フレンチデピュティ)
父サンデーサイレンス(SS)系で、母母父が
ノーザンテースト(NT)系です。
△
トゥニーポート (
ステイゴールド×
ブライアンズタイム)
過去人気薄の勝利がある、持続力型
サンデーサイレンス(SS)系の
ステイゴールド産駒です。
△
オウケンサクラ (
バゴ×
リアルシヤダイ)
非サンデーサイレンス(SS)系で、ここではあまり買いたいタイプではないですが、ペースが流れる想定で前に行くとなれば、瞬発力のなさをスタミナでカバーしてしまう可能性があります。
◎1 タガノエリザベート
○9 ワイルドラズベリー
▲7 アグネスワルツ
△6 4 3
展望の内容は今年は使えません。
秋華賞の権利を持っていない
サンデーサイレンス(SS)系がいればよかったのですが、いい該当馬がいませんでした。
トライアルですが、権利を持った馬も多いので、ちょっと展開が読みづらいです。
◎○はどちらを本命にするか迷いましたが、どちらにせよ展開面の恩恵は必要かと思います。
アパパネを含む
キングカメハメハ産駒3頭には、印を回しませんでした。
同種牡馬は同コースの重賞では、
母父サンデーサイレンス(SS)との配合馬に激走が目立ちます。
ただ、
ミスタープロスペクター(MP)系はスローペースでは瞬発力を発揮するので、そういったペースなら
アパパネは力を出せると思います。
ただ、今回はハイペース想定なので、休み明けということもあり、ちょっと割り引いてみます。
悪いとは言い切れないですが、この馬に入られると重視した馬が苦しくなるということもあり、馬券的には無視します。
このレースの前に、同コースで3レースが行われます。
何か開催傾向が出れば、補足したいと思います。