【フェアリーS】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『欧州要素の強い
サンデーサイレンス(SS)系』
フェアリーSの血統データ(2年分)

『欧州要素の強い
サンデーサイレンス(SS)系』
まだ2年分しかデータがないレースで、一昨年はスローペース、昨年は1頭がオーバーペースで逃げる形になりました。
最近の若い世代のレースは基本的にスローペースで安定しているので、今回もその可能性は高いです。
そうなった場合
サンデーサイレンス(SS)系が走りやすく、瞬発力に優れる
母父サンデーサイレンスである
ダンスファンタジア・アドマイヤセプターの人気が予想される2頭を崩すのは難しくなりそうです。
ただこの2頭は前走で気性面の難しさを露呈しており、隙がないとは言えません。
過去2年の勝ち馬はともに
父サンデーサイレンス(SS)系で、ジェルミナルの母父が
ビーマイゲスト(BG)系、コスモネモシンの母父が
サドラーズウェルズ(SW)系という欧州型の
ノーザンダンサー(ND)系との配合でした。
フラワーカップもそうですが、若い世代の中山芝の牝馬限定重賞では、欧州型のスタミナがある血統がポイントになることが多いです。
昨年の中山開催でもそうですが、冬と春の中山芝は欧州要素が強くなりやすいです。
かなりのスローになった場合はどうかですが、流れた場合は鍵になるかと思います。
もう一つのポイントは、その年のコースごとに出る開催傾向の影響です。
過去2年は当時の中山芝1600mで
グレイソヴリン(GS)系の強い傾向が出ていました。
一昨年に10人気で3着した
母父トニービンのグッデーコパ、昨年2・3着したアポリコットフィズ・テイラーバートンは
ジャングルポケット産駒でした。
よって過去の
グレイソヴリン(GS)系の好走は重賞傾向とは思いません。
さて昨年末からの中山芝1600mの
グレイソヴリン(GS)系の成績はというと、母父での2着が一度あるだけで過去2年と比べてかなり低調です。
このままなら過去2年ほど期待できないとみます。
ただ傾向が変わる可能性もありますし、その他の系統も含めて土日の傾向をしっかり見極めたいですね。
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スピードリッパー (
ファルブラヴ×
サンデーサイレンス)
もう一頭の
母父サンデーサイレンスです。
ファルブラヴの父である
Fairy Kingは
Sadler's Wellsの全弟で、コスモネモシンと共通点がある欧州要素の強い血です。
また過去2年の勝ち馬はともに、
ボールドルーラー(BR)系をそれぞれ父母父と母母父に持っていました。
当馬は父母父と母母父ともに
ボールドルーラー(BR)系です。
スローペースになったとしても、ある程度前に付けられそうですし、
母父サンデーサイレンスの強さは出るかと思います。