【有馬記念】
昨年のようなスローペースにならなければ、近年は持続力型の
サンデーサイレンス(SS)系が勝ちきるレースです。
明確な逃げ馬がいないのは昨年と同様であるものの、今年は速い上がりのレースが苦手のアーネストリーと消極的な競馬はしないであろう佐藤哲騎手のコンビが昨年の再現は許さないと想定します。
◎
レッドデイヴィス (
アグネスタキオン×
トニービン)
サンデーサイレンス(SS)系×
トニービンは過去にハーツクライ・リンカーンが好走しています。
またこのレースの勝ち馬を出している父の
アグネスタキオンは、自身の母父が
ボールドルーラー(BR)系で、この系統も
サンデーサイレンス(SS)系との配合でマツリダゴッホ・ダイワスカーレット・ポップロック・エアシェイディが激走しています。
この2系統を3代内に併せ持つ
サンデーサイレンス(SS)系の出走は過去にないはずで、未知な面はありますがどれくらいの適性があるか楽しみです。
経験のない距離ですが、菊花賞馬デルタブルースを出している母系なので血統的には問題ないとみます。
○
アーネストリー (
グラスワンダー×
トニービン)
母が
トニービン×
ノーザンテーストというこのレースの好走血統で、祖母はこのレースで人気薄2着ギャロップダイナの全妹です。
父はこのレースを連覇した
グラスワンダーで、この
ロベルト(RO)系が一昔前の好走血統で近年はサンデーサイレンス(SS)系に押されているのが気になりますが、上記のようなレース展開に持ち込めれば好走は可能とみます。
▲
ヒルノダムール (
マンハッタンカフェ×
ラムタラ)
サンデーサイレンス(SS)系×
ニジンスキー(NJ)系は勝ちきれないものの、スペシャルウィーク・シルクフェイマス・ブエナビスタが好走しています。
当馬は
ラムタラの分、これらと比べても欧州色が強く、スタミナ要素が強くなる年の有馬記念のポイントを満たしています。
父の
マンハッタンカフェもこのレースの勝ち馬ですが、自分でペースを作れない分、展開頼みの面はマイナスです。
ただ特にスタミナが要求される展開になれば、穴馬としての魅力は充分です。
△
オルフェーヴル (
ステイゴールド×
メジロマックイーン)
サンデーサイレンス(SS)系に
ノーザンテーストが強調された配合で、全兄ドリームジャーニーがこのレースを制覇しています。
当然適性はあるものの、中山では
ノーザンテーストよりボールドルーラー(BR)系のほうが強く、この関係が逆転する阪神の宝塚記念のほうが適性は上と見ます。
△
エイシンフラッシュ (
King's Best×
Platini)
キングマンボ(KG)系4騎の中では最も欧州色が強い馬です。
本命にした昨年は出遅れ気味のスタートで、今年はスムーズな競馬が出来ればですね。
△
ブエナビスタ (
スペシャルウィーク×
Caerleon)
サンデーサイレンス(SS)系×
ニジンスキー(NJ)系ですが、
Caerleonの分瞬発力に寄っており、適性だけで言えばヒルノダムールが上と見ます。
△
ヴィクトワールピサ (
ネオユニヴァース×
Machiavellian)
欧州型の母系ではあるものの、
Haloの3×4のクロスからある程度瞬発力が要求されるレース向きで、昨年のような流れが理想かと思います。
△
トーセンジョーダン (
ジャングルポケット×
ノーザンテースト)
トニービン系×
ノーザンテーストで、このレースの好走血統を持っています。
ただ非サンデーサイレンス(SS)系で、クラフテイワイフの母系自体はそこまでスタミナ色がある牝系ではなく、本命にした天皇賞秋の適性には及ばないとみます。
◎13 レッドデイヴィス
○12 アーネストリー
▲3 ヒルノダムール
△5 9 1 2 10