質問を頂いたので、こちらで回答いたします。
今回は 『持続力型サンデーサイレンス(SS)系と瞬発力型サンデーサイレンス(SS)系の違い』 についてです。 ![]() 『持続力型サンデーサイレンス(SS)系と瞬発力型サンデーサイレンス(SS)系の違い』 Q. 持続力型SSと瞬発力型SSの違いはなんなのでしょうか? スマートギアはマーベラスサンデー産駒ですが 最後方からあの脚が使えるあたり瞬発力に優れているようにも思えます。 持続力型SSのナムラクレセントが アンドロメダSであの位置から最速の上がりを繰り出せたのは坂を下ったときのスピードをそのまま持続できたからという解釈で良いのでしょうか? A. このブログでよく出てくる言葉のひとつで、なかなか表現が難しいものでもあります。一度きちんとご説明しようと思っていたので、いい質問を頂きました。 その前に瞬発力と持続力との定義ですが、自分は(一般的にもそうだとは思いますが)以下のように考えています。なので上がりタイムだけでの判断ではありません。 ・瞬発力型 通常のギアからトップギアに入れるまでが速く、ラップが急に速くなったときに対応しやすい。 平均的に長い脚を使わされるレースには弱い。 ・持続力型 通常のギアからトップギアに入れるまでが遅く、ラップが急に速くなったときに対処しづらい。 平均的に長い脚が要求されるレースで力を発揮する。 さてサンデーサイレンス(SS)系についてです。 まず前提として、「SS系は非SS系(一部の系統を除いて)と比べて瞬発力に優れている」というのがあります。それによってここまで日本で繁栄したわけですが、当然全体数は増えるのでSS系の中でも差をつけないと血統で予想する人は困るわけです。よくSS系が来ているという表現がありますが、これだと数が多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまいます。 そこで瞬発力に優れるSS系の中でも、より瞬発力に特化したタイプと持続的な要素も持ち合わせたタイプの差別化を図ろうという意図でこの2つの言葉を使っています。なのであくまで他の系統との比較ではなく、SS系の中での話と考えていただきたいと思います。 この2つの血統的区別は、鳴尾記念展望で例をあげているのでそちらをご参照ください。 <スマートギア> マーベラスサンデーは種牡馬単体としては、他のリーディング上位のタキオン・フジキセキ・マンハッタンカフェらと比べれば瞬発力に劣る場合がほとんどです。 当馬の場合気性的なことからあの位置で競馬をしているようですが、本質的にはあまりいい戦法とは思えません。前半楽をしているので上がりの脚は目立ちますが、4角で一気に先団に取り付けない分なかなか勝ちきれません。どうしても西宮Sのように前が引っ張ってくれるような流れ待ちになってしまいます。 同産駒の代表馬である、シルクフェイマス・サニーサンデー・ネヴァブションなどをみても前で競馬をして持続力を活かすときに力を発揮する馬が多いです。 <ナムラクレセント> 大体は展望のほうでふれた通りですが、アンドロメダSに関しては仰るとおり京都だったというのはあるでしょうね。 またこのレースで2着したトーセンジョーダンはジャングルポケット産駒で瞬発力勝負には弱く、3着ゴールデンダリアは上記のSS系×NT配合なので強い持続力型です。この人気2頭との比較では瞬発力に勝ったという結果だと思います。あくまで何と比較するかです。 この馬はスマートギアと比べれば前で競馬をすることもできますが、それでも毎日王冠のような流れでは他の瞬発力に優れた馬には太刀打ちできないというわけです。 鳴尾記念がこのあたりが鍵になりそうですね。 |
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200912041200 |
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