展望ポイント
『血統傾向の変化~
ブライアンズタイムと
トニービン~』
『
欧州型ノーザンダンサー(ND)系』
展望は
こちら中山馬場分析は
こちら 出走馬の血統評価

血統評価をA~Eで表記しています。
目安は、Cが基準で可もなく不可もなく、B以上が狙い目、D以下は軽視の対象です。
◎
ネオヴァンドーム(血統評価B) <
ネオユニヴァース×
トニービン>
展望でポイントにあげた、近年の皐月賞・有馬記念好走血統である
母父トニービンです。
ヴィクトリー・リンカーンの母グレースアドマイヤ、キャプテントゥーレの母エアトゥーレ、ハーツクライの母アイリッシュダンス、これらは
トニービン産駒で、現役時代中山では目立った成績を残せませんでした。
これらの子供たちがこれだけ中山G1で活躍するとは、ちょっと前は想像しにくかったと思います。
近年の中山芝の変化を味方にして、母として適性を発揮しています。
当馬の近親にあたる、
父トニービン系のタスカータソルテ・テイラーバートン・ジェミードレスなども、中山芝は得意とは言えません。
母系は以前の中山には不向きの血統で、だからこそ今回のポイントにあてはまるのではないかと思います。
サンデーサイレンス(SS)系種牡馬と交配され、その要素は満たしました。
その母系には
ノーザンテースト~
ボールドルーラー(BR)系と有馬記念好走血統も入っています。
近年の中山芝中長距離重賞の好走血統が凝縮された母系だといえます。
94年以降皐月賞馬を輩出した種牡馬は、
サンデーサイレンス~
アグネスタキオン・ネオユニヴァース~のライン、
ブライアンズタイム、
オペラハウス以外では
シェリフズスターだけと、かなりの寡占状態にあります。
サンデーサイレンス(SS)系後継種牡馬で、皐月賞馬を出した2頭は自身も皐月賞馬です。
この点でも、当馬の
父ネオユニヴァースはいいです。
本命にした
きさらぎ賞では5人気で勝利し、
サンデーサイレンス(SS)系×
グレイソヴリン(GS)系のワンツースリーというおまけもつきました。
この血統傾向をしっかり反映できることは証明済みです。
○
ダイワファルコン(血統評価B-) <
ジャングルポケット×
サンデーサイレンス>
当馬の父である
ジャングルポケットも、中山は不得手としていました。
産駒が走り出す前は中山芝では苦戦するだろうと見ていましたが、思いのほか、特に芝2000mでは
母父サンデーサイレンス(SS)の産駒を中心に成績がよいです。
いくら展開が向いたとはいえ、昨年15人4着のシェーンヴァルトはサンデーサイレンス(SS)系なしでも激走しました。
母が皐月賞馬
ダイワメジャーの全姉である
ダイワルージュで、
トニービン・
サンデーサイレンス・
ノーザンテーストという構成は本命馬に近いです。
▲
レーヴドリアン(血統評価B-) <
スペシャルウィーク×
Highest Honor>
上記2頭と同じ
サンデーサイレンス(SS)系×
グレイソヴリン(GS)系で、母系の欧州色の強さは本命馬以上です。
トニービンではありませんが、きさらぎ賞で本命馬と一緒に走っているので、それほどマイナスにはならないとみています。
△
ヒルノダムール(血統評価B-) <
マンハッタンカフェ×
ラムタラ>
近年の好走血統である、
トニービン・
ダンシングブレーヴは凱旋門賞馬で、その他にも欧州型の好走が近年目立ちます。
当馬は母父の
ラムタラが凱旋門賞馬です。
同馬が日本での繁殖成績がよくないのがどうかですが、
サンデーサイレンス(SS)系×
欧州型ノーザンダンサー(ND)系からは1頭取っておきたいです。
なお同じ配合の
ガルボは、シンザン記念のレベルが疑問なこと、そのレースからの直行もマイナスで印を回しませんでした。
△
ヴィクトワールピサ(血統評価C+) <
ネオユニヴァース×
Machiavellian>
サンデーサイレンス(SS)系×
ミスタープロスペクター(MP)系という点では、近年は目立った成績が残っていません。
ただ当馬は母系の欧州色が強く、マイナス要素とはいえません。
プレ展望で不安視した、
ネオユニヴァース産駒の中山芝の不振(開催傾向)も、週末の雨でリセットされたと思います。
これは本命馬にもいえることです。
馬場悪化も問題ない血統で、人気ですが印は打たざるを得ません。
△
エイシンアポロン(血統評価C+) <
Giant's Causeway×
Sadler's Wells>
母系が
サドラーズウェルズ(SW)系~
リファール(LP)系と、
欧州型ノーザンダンサー(ND)系です。
父Giant's Causewayがどうかです。
△
ローズキングダム(血統評価C) <
キングカメハメハ×
サンデーサイレンス>
特に強調材料はありません。
ただ前走のスプリングSは、
母父サンデーサイレンスが大きくマイナスとなる馬場で、度外視できます。
前走よりはいいという点で、印を打ちます。
軽視
リルダヴァル(血統評価D) <
アグネスタキオン×
Thunder Gulch>
毎日杯展望で詳しくふれたように、明らかに瞬発力によったタイプで、皐月向きとはいえません。
母父の
Thunder Gulchもクラシックでは軽い印象です。
なお、
ハンソデバンドの
アフリートにも同様のことがいえます。
◎4ネオヴァンドーム
○15ダイワファルコン
▲14レーヴドリアン
△16 13 12 5 18
<馬券ポイント>
今回は中山芝の変化による、血統傾向の逆転現象がポイントです。
上位3頭をあえて同系統にしました。
サンデーサイレンス(SS)系×
グレイソヴリン(GS)系は、きさらぎ賞のように来るときはまとめてきます。
スローにならなければ、持ち味は出せるはずです。