2歳新馬戦がいよいよ再来週に迫りました。
血統派にとって、ある意味最も心躍る時期ですね。 ここ2週はG1もお休みですし、ひとつ『新種牡馬特集』を連載形式でお送りしたいと思います。 馬券に生かすには実際に走りを見てからになりますが、こういった"予想"も個人的な愉しみとしてはいいですよね。 当たるも八卦当たらぬも八卦ということで、当たれば先見の明あり、外れれば笑って受け流してやってください。 産駒数が多い順に出来るだけ取り上げられればと思います。 さて、第1回は注目のディープインパクト&オンファイアからです。 ![]() ディープインパクト (サンデーサイレンス×Alzao) 2歳登録数 147頭 現役時代については敢えてふれる必要もないでしょう。 ここでは種牡馬としての可能性を考えてみます。 母馬のラインナップはまさに豪華絢爛です。 今年度の頭数も多く、新種牡馬リーディングはほぼ間違いないと思われます。 ひとまずの焦点は、2歳リーディングが獲れるかどうかですね。 サンデーサイレンス(SS)系の種牡馬は、自身の現役時代とイメージの違う産駒を出す種牡馬も多いので、当馬にどんな傾向が出るか楽しみです。 *********************************************** 『アベレージヒッターになれるか』 ~母父欧州型ノーザンダンサー(ND)系のサンデーサイレンス(SS)系種牡馬~ 種牡馬を評価するにあたって、野球の打撃3冠が割とあてはまるような気がします。 本塁打→G1級の輩出能力・格 打率→勝馬率・勝率 打点→アーニングインデックス(上級条件の層の厚さ) 過去の現役時代に超1流の成績を残したサンデーサイレンス(SS)系種牡馬を見るに、本塁打部門については問題ないとみます。 強い馬は普通に出ると思いますし、怪物クラスの出現も期待できます。 問題は打率・打点部門でどうかです。 母父が欧州型ノーザンダンサー(ND)系のサンデーサイレンス(SS)系種牡馬は、この系統の中では重いタイプの産駒が出やすい面があります。 今のリーディング上位種牡馬では、スペシャルウィーク・ダンスインザダークが母父ニジンスキー(NJ)系です。 この2頭に共通するのは、大物は出るものの、打率がコンスタントに残らない点です。 スペシャルウィークのほうは母系の在来牝系も含め、日本型の血も多く入っていることもあり、最近はだいぶ安定してきましたが、一時期かなり不調な時期がありました。 ダンスインザダークのほうは完全なホームランバッターで、この2頭に共通する弱点は上位陣と下位陣の差が激しく、上位陣の層が薄いことです。 ディープインパクト自身の母系は完全な欧州型です。 将来のリーディングを目指すにあたって、いかに層の厚い上位陣を作れるかになってくるので、この打率・打点部門が鍵になりそうですね。 *********************************************** 『ダート適性は!?』 ~母父リファール(LP)系のサンデーサイレンス(SS)系種牡馬~ 母父のAlzaoはリファール(LP)系で、サンデーサイレンス×リファール(LP)系というと、バブルガムフェローが代表的です。 同馬の産駒は完全にダートによっており、同じ配合のメイショウオウドウも上位陣はダート馬が多いです。 もちろん比較対象の差はありますが、バブルがここまでダートに偏ると当時思っていた方は少ないと思います。 新種牡馬は芝中心に使われる傾向があり、特に当馬の場合はそうかもしれません。 ただ、意外とダート戦の適性はあるかもしれないと思っています。 *********************************************** 『相性のいい配合は?』 サンデーサイレンス(SS)系種牡馬のポイントとして、トニービン(グレイソヴリンGS系)の繁殖牝馬との相性があります。 上記、スペシャルウィーク・ダンスインザダークは、この配合で活躍馬が少ないのも痛手になっています。 数も多いですから、ディープインパクトの成否の鍵はここにもあると思います。 コンスタントに走りそうなのが、ミスタープロスペクター(MP)系との配合です。 以前毎日杯の展望のリルダヴァルに関連し、ウインドインハーヘアは米国系の軽いミスタープロスペクター(MP)系が絡むとキレに特化したタイプが出やすいと述べました。 大物は多くないかもしれませんが、打率・打点は残りそうな配合です。 大物は、母父ノーザンダンサー(ND)系やそれ以外との配合のような気がします。 こればかりはやってみないとわかりませんが、近いクロスの発生する母父リファール(LP)系との配合など、果たしてどうなるか注目しています。 *********************************************** 『全兄弟のオンファイアは!?』 オンファイア (サンデーサイレンス×Alzao) 2歳登録数 78頭 同じく今年産駒がデビューします。 注目点は当然似てきますが、どのくらいの成績を残せるか興味深いです。 能力差はあっても、アドマイヤベガ・ボスのように似た適性になるのかどうか。 ちなみにもう1頭の全兄ブラックタイドも、遅れて種牡馬入りしています。 <注目馬指名> 今年の産駒の中から期待する馬を1頭あげてます。 自分はPOGはやりませんが、今後の答え合わせが楽しみです。 皆さんも何か1頭選んでおくと、見る楽しみが増えるかもしれませんね。 全頭はさすがにチェックできませんが、有力と言われる中ではあまりメジャーではない馬を選びたいと思います。 ・プリンセスオリビアの2008(牡) (母Lycius×Sadler's Wells) 今年のフローラSで3着したブルーミングアレーの半弟です。 父がシンボリクリスエスから変わって、キレは増しそうです。 母父のLyciusは自身に欧州の芝G1で勝利がある、ミスタープロスペクター(MP)系の種牡馬です。 母母父サドラーズウェルズ(SW)系も含め、スプリングSあたりをサクッと勝ちそうな気がします。 大物としてはどうかですが、大三振はなさそうです。 名前はトーセンラーのようです。 はい、大物感のない名前です^^ |
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201006081800 |
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