メンバーを見渡すと、
レッツゴーキリシマ・フサイチアウステルあたりが逃げることになるでしょうか。
どちらにせよ、芝マイル戦を速いペースで引っ張るようなスピードは、血統的に見てもありません。
ハイペースにはならず、速い上がりが求められると見ます。
左回りの芝マイル重賞が行われるのは、新潟と東京競馬場です。
この条件では血統的な類似点も少なくありません。
スピリタス・セイクリッドバレーが1・2人気になっている
タニノギムレットは、この条件に滅法強いです。
ウオッカ以外にも3頭の勝ち馬を出しており、通算で7-2-3-7です。
自分はこの種牡馬は自身の母父の影響が強く、
タニノギムレット=
グレイソヴリン(GS)系、と見ています。
父グレイソヴリン(GS)系はこの手の条件に限っては速い上がりを出すことが出来る系統で、このレースでも過去にサイドワインダー・カンパニー・タマモサポートなどが好走していますね。
ということで、この人気2頭の血統的な隙は少なく、これだけでこのレースはかなり厳しくなります。
穴狙い中心の自分としてもかなりキツいレースですが、それでも穴の可能性を探っていきます。
このブログを始めてから分かったことは、
ミスタープロスペクター(MP)系というのは極限の瞬発力を秘めているということです。
今年のダービーでそれは確信に変わったわけですが、前半が遅いペースになってハロン10秒台の脚が要求された場合、この系統はキレる
サンデーサイレンス(SS)系をも凌ぎます。
スロー想定なので、今回もこの系統を狙ってみたいと思います。
今回父か母父が
ミスタープロスペクター(MP)系は5頭います。
一昨年の覇者の
マルカシェンクは、出遅れ癖が酷く除外。
アロマンシェス・ムラマサノヨートー・ホッコーソレソレーの3頭は、共通して
ダンシングブレーヴの血を持つ馬です。
自分はこの系統は
サンデーサイレンス(SS)系とは真逆の重い系統だと見ているので、同様に
ミスタープロスペクター(MP)系との配合では、そのスピード・キレを削ぐ存在になってしまうと思います。
この3頭は馬柱を見ると速い上がりを使っているように見えますが、前半を後方から進めている結果出ているもので、それでは前方の速い脚が使える馬には届きません。
本格的な瞬発力勝負では厳しいと思います。
となると残るは1頭だけです。
◎
キタノリューオー (
タバスコキャット×
ヘクタープロテクター)
母父が
ミスタープロスペクター(MP)系の
ヘクタープロテクターです。
速いペースのスタミナ勝負ではとても買えませんが、ヌルいペースの芝マイル戦なら力を発揮できます。
父は
ストームバード(SB)系で同じく軽いですが、今年の東京新聞杯でこの血統を持つ馬が1・3着したように、この系統なら
ミスタープロスペクター(MP)系の良さを殺しません。
ダートっぽい血統構成も、
ボストンハーバー×
Mr. Prospectorのダイワバンディットが来れるレースなのでいいと思います。
今日の同コースの2レースでも、
ミスタープロスペクター(MP)系の1・2着、
ボストンハーバー産駒が3着と、ダートっぽさを感じる馬場です。
昨秋の対戦比較で格下馬の割に人気を集めているのが嫌ですが、一発狙ってみたいです。
○
スピリタス (
タニノギムレット×
Storm Cat)
上記の通りです。
母父が
ストームバード(SB)系の分、こちらを対抗にします。
▲
セイクリッドバレー (
タニノギムレット×
フジキセキ)
上記の通りです。
◎11キタノリューオー
○10スピリタス
▲9セイクリッドバレー
△17 3 7
<まとめ>
上記の通り苦しいレースです。
ハイペースになった時点でジ・エンドですし。
あまり大きく張れるレースではないかと思っています。