【小倉2歳S】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『ダートを主戦場とするものの、芝のG1馬も輩出した種牡馬』
小倉2歳Sの血統データ(10年分)

『ダートを主戦場とするものの、芝のG1馬も輩出した種牡馬』
小倉2歳Sの勝負を分ける鍵は、血統的なダート要素です。
このレースが行われる小倉芝1200mは、上級条件になるほど前半が速く、ラスト1Fの時計を要す流れになりやすいコースです。
こうした流れは一般的なダート戦と似ているため、ダート要素を持った血統馬が走りやすいといえます。
先週の同コースの傾向を見ても、ダート血統がかなり走りやすい馬場でした。
この開催傾向については、土曜の競馬をよく見て、最終予想でふれたいと思います。
ここで気を付けたいのが表題にある通り、
完全なダート血統ではなく、芝G1でも通用するようなスピードも兼ね備えている必要がある、ということです。
この"
ダートを主戦場とするものの芝のG1馬も輩出した種牡馬"という条件は、
ミスタープロスペクター(MP)系の種牡馬に目立つので、この系統を中心に見ていきましょう。
・
アフリート芝G1馬→プリモディーネ
02年 1着 10人気
メイプルロード (
ジェニュイン×
アフリート)
04年 2着 3人気
ケイアイフウジン (
アフリート×
Wolfhound)
08年 2着 8人気
コウエイハート (
バブルガムフェロー×
アフリート)
・
End Sweep芝G1馬→アドマイヤムーン・スイープトウショウ・ラインクラフト
99年 1着 2人気
アルーリングアクト (
End Sweep×
Fappiano)
05年 1着 2人気
アルーリングボイス (
フレンチデピュティ×
End Sweep)
・
ジェイドロバリー芝G1馬→ヤマカツスズラン
00年 1着 3人気
リキセレナード (
ジェイドロバリー×
ミスターシービー)
・
Miswaki芝G1馬→マーベラスクラウン
00年 3着 10人気
クイーンリザーブ (
Miswaki×
Seattle Slew)
09年 2着 5人気
ダッシャーゴーゴー (
サクラバクシンオー×
Miswaki)
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Woodman芝G1馬→ヒシアケボノ
06年 1着 3人気
アストンマーチャン (
アドマイヤコジーン×
Woodman)
その他圏内馬を出した
ミスタープロスペクター(MP)系も、G1までは届かなくても芝重賞勝ちの産駒を送り出している種牡馬がほとんどです。
ダート一辺倒というタイプは敬遠したいです。
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今年の登録馬でこの条件にあてはまる馬をみていきます。
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エルコンドルパサー芝G1馬→ソングオブウインド
ジンクアッシュ (
アグネスタキオン×
エルコンドルパサー)
ラバーフロー (
タニノギムレット×
エルコンドルパサー)
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キングカメハメハ芝G1馬→アパパネ
シゲルシャチョウ (
キングカメハメハ×
コマンダーインチーフ)
モアグレイス (
キングカメハメハ×
サンデーサイレンス)
ともに
キングマンボ(KG)系で、過去にこの系統の馬券圏内はありません。
どちらかといえば、ダートが主戦場というより、芝・ダートともに強い馬を出せる系統です。
この系統で勝負になるかどうかが、まずはひとつの鍵ですね。
もう少し考えてみたいとおもいます。
昨年本命にした
ダッシャーゴーゴーのような配合が理想なのですが、今年は迷いなく選べる馬がいません。
上記4頭に決定打がなければ、
ミスタープロスペクター(MP)系に拘らず、他の系統から本命をとる可能性もあります。
その際にも、ダートを主戦場とするものの芝のG1馬も輩出した種牡馬、という条件は考慮したいと思います。