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府中牝馬S(10年)展望
【府中牝馬S】の血統データから血統傾向を見ていきます。

『ハイペースorスローペース/持続力or瞬発力』


府中牝馬Sの血統データ(10年分)
府中牝馬S



『ハイペースorスローペース/持続力or瞬発力』

毎日王冠ではペースによる好走血統の違いに注目しました。
基本的にはハイペース(H)ならリファール(LP)系・ニジンスキー(NJ)系・ダンチヒ(DZ)系を持つ馬から、スローペース(S)なら父系にグレイソヴリン(GS)系を持つ馬からということでした。
このレースも2週続けての同コースなので、同じような傾向が出ています。

ただ牝馬限定の今回は全体的に緩いペースが多いので、勝負処の残り4ハロン→3ハロンでどれくらいラップが速くなっているかにも注目します。
この区間でのペースアップが大きく、瞬発力が問われた年はスローペースに分類します。
それでは改修後の03年以降を検証していきます。


・03年(S)
スマイルトゥモローが前半1000mを56.3秒でブッ飛ばしましたが、2番手以降は大きく離れており実質スローといえます。
父グレイソヴリン(GS)系レディパステルが勝利しました。

・04年(H)
前半1000mは59.6秒と速くはないですが、残り4ハロン→3ハロンは12.0秒→11.3秒とそれほど急激にペースアップしてはいないのでハイペースに分類します。
父ニジンスキー(NJ)系オースミハルカが勝利し、父母父がニジンスキー(NJ)系メイショウバトラーが2着、父リファール(LP)系エリモピクシーが10人気で4着でした。

・05年(S)
前半1000mが60.7秒と遅く、残り4ハロン→3ハロンは12.1秒→11.1秒と瞬発力が問われておりスローです。
父グレイソヴリン(GS)系ヤマニンアラバスタが勝利しました。

・06年(S)
前半1000mが60.9秒と遅くスローです。
父グレイソヴリン(GS)系サンレイジャスパーがクビ差2着しました。

・07年(H)
前半1000mは59.3秒と速くはないですが、残り4ハロン→3ハロンは11.8秒→11.2秒とそれほどペースアップしていないのでハイペースに分類します。
母父ダンチヒ(DZ)系デアリングハートが勝利し、父母父がニジンスキー(NJ)系アサヒライジングが2着、母母父がリファール(LP)系アドマイヤキッスが3着でした。

・08年(S)
前半1000mが59.2秒でまずまず流れていますが、残り4ハロン→3ハロンは12.3秒→11.3秒と瞬発力が問われておりスローに分類します。
父母父がグレイソヴリン(GS)系ブルーメンブラッドが勝利しました。

・09年(H)
前半1000mが58.1秒とハイペースでした。
父母父がニジンスキー(NJ)系ムードインディゴが勝利し、母父がニジンスキー(NJ)系ベッラレイアが2着でした。
リファール(LP)系で人気したカワカミプリンセスリトルアマポーラは圏外でしたが、先行勢が潰れ後方待機馬が上位を独占した結果を見れば、先行勢で5~6着は踏ん張ったほうかと思います。


つまり、リファール(LP)系・ニジンスキー(NJ)系・ダンチヒ(DZ)系はハイペースでの持続力に優れグレイソヴリン(GS)系は府中芝に限っては父系限定でスローの瞬発力勝負に秀でているといえます。

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コロンバスサークル (ホワイトマズル×サンデーサイレンス)
父リファール(LP)系で、瞬発力勝負にならなければ注目です。
ある程度瞬発力が問われても、母父サンデーサイレンスの分若干の保険はかかります。
ただ父リファール(LP)系母父サンデーサイレンスの瞬発力を殺ぐので、それほどキレませんが。

ダイワジャンヌ (タニノギムレット×Dehere)
ほぼグレイソヴリン(GS)系と考えていいタニノギムレット産駒です。
府中のスローの上がり勝負なら注意したい馬です。

テイエムオーロラ (マンハッタンカフェ×トニービン)
母母父がニジンスキー(NJ)系です。
前で競馬が出来る分ある程度は瞬発力勝負に対応できるものの、サンデーサイレンス(SS)系×グレイソヴリン(GS)系はそれほどキレる配合ではないので、スローになると不安があります。

ニシノブルームーン (タニノギムレット×Alzao)
母父リファール(LP)系ですが、父系のタニノギムレットの特徴のほうが強い馬です。
昨年の敗退はハイペースのもので、スローなら見直せます。
府中のスローの瞬発力勝負は、Vマイルで対応できることを証明しています。

ブロードストリート (アグネスタキオン×Cozzene)
母母父がリファール(LP)系です。
サンデーサイレンス(SS)系×グレイソヴリン(GS)系で、ポイントは上記テイエムオーロラに同じです。

リビアーモ (アドマイヤベガ×サクラユタカオー)
グレイソヴリン(GS)系を持ち、勝ち馬を出しているアドマイヤベガ産駒です。
ただプリンスリーギフト(PG)系ノーザンテーストの母系は持続力型で、どっちつかずの配合です。

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