マーメイドSで先行してスローペースを作ったグループがほぼそのまま出走してきます。
今年はこれに秋華賞の抽選に漏れた
スマートシルエットが加わり、どうなるかです。
上位陣のオッズは割れ気味で、こうしたどの馬にもチャンスがありそうなメンバーの牝馬限定重賞は、はっきりとした逃げ馬がいなくてもわりと流れることがあります。
今年は展望で定義したハイペースとみて、予想を組み立てます。
◎
コロンバスサークル (
ホワイトマズル×
サンデーサイレンス)
ハイペースの年に向いている
父リファール(LP)系です。
ある程度瞬発力が問われても、
母父サンデーサイレンスの分若干の保険はかかります。
同じコースで行われるエプソムCはスローになることが少ないレースで、ハイペース想定の年の府中牝馬Sは同レースをを参考にするのもいいかと思います。
そのエプソムCでは、同じ父と母父の組み合わせのシンゲン・シルポートがここ2年1・2着し、3年前には
サンデーサイレンス(SS)系×
リファール(LP)系のサンライズマックスも勝利しています。
このコースでペースが速くなったときに向いている配合といってもいいでしょう。
○
テイエムオーロラ (
マンハッタンカフェ×
トニービン)
グレイソヴリン(GS)系は東京芝に限れば、ハイペースに向いているのは母系にこの血を持つ馬です。
ここ3年のエプソムCで、上記
リファール(LP)系&
サンデーサイレンス(SS)系配合の後塵を拝すものの2・3着に来ているのが、
サンデーサイレンス(SS)系×
グレイソヴリン(GS)系のヒカルオオゾラ・キャプテンベガです。
当馬はそのヒカルオオゾラと同じ父・母父です。
当馬の父は
マンハッタンカフェですが、本命馬の母はこの馬の全妹です。
同じタイプの血統はまとめて買うと期待値が高いです。
母母父もハイペース向きの
ニジンスキー(NJ)系です。
▲
ブロードストリート (
アグネスタキオン×
Cozzene)
当馬も
サンデーサイレンス(SS)系×
グレイソヴリン(GS)系です。
また母母父は
リファール(LP)系です。
これらの血の適性をしっかり反映した実績があるのもいいです。
◎11 コロンバスサークル
○13 テイエムオーロラ
▲3 ブロードストリート
△9 16
土曜のメイン・最終がスローの瞬発力勝負になったのが嫌な感じですが、しっかり流れてくれることを期待します。
<無印馬>
4
ニシノブルームーン (
タニノギムレット×
Alzao)
母父リファール(LP)系ですが、
グレイソヴリン(GS)系が色濃い父系の
タニノギムレットの特徴のほうが強い馬です。
グレイソヴリン(GS)系は東京芝に限れば、父系に入るとスローで力を発揮できるのが近年の特徴です。
この馬もVマイル・府中Sなど瞬発力が問われるレースで好走しています。
マーメイドSの阪神芝2000mでは、逆に今年のように流れないと難しいのですが。
昨年は前が厳しかったのもありますが、今年もハイペースなら軽視します。
14
スマートシルエット (
ファルブラヴ×
Deputy Minister)
東京芝1800mは
フェアリーキング(FK)系や
サドラーズウェルズ(SW)系に向いた条件とはいえません。
この馬は母系の米国の血が出ている可能性もあって、まだ正直はっきりつかめてはいないのですが、不確かな場合自分は人気なら買いません。