みやこSの予想です。
~ダート重賞の米国型・日本型血統分類~ ![]() 京都ダート1800mで行われる新重賞です。 昨年考案し好調が続いている、「ダート重賞の米国型・日本型血統分類」で分析します。 基本的な考え方はこちらをご参照ください。 まずこのレースが米国型なのか日本型なのか、判断をしていきます。 新設ということで過去のデータがありません。 オープンのトパーズSが前身ですが、重賞になるとメンバーの質も上がるので、どこまで参考に出来るか微妙です。 同コース施行の重賞は現在、平安S・アンタレスSが行われています。 これについても平安SとアンタレスSの傾向に違いがあるように、施行時期が違えば細かいレースごとの傾向は変わってきます。 初めて秋に行われる今回、厳密に参考になるレースはない、というのが正直なところです。 まあレパードS然り、ダート重賞は1回でもやれば傾向がわかることが多く、今年だけは手探りになるのは致しかたないですね。 ただ、このレースの米国型・日本型分類自体は問題ないとみます。 というのも、この分類はほとんどの場合、それが行われる競馬場によって決まるからです。 例えば、新潟競馬場の1800mや札幌競馬場の1700mで行われる重賞は米国型、というような感じです。 東京競馬場の1600mのように、レース・ペース・馬場などによって米国型・日本型がまちまちなのは稀です。 京都1800mの平安SとアンタレスSは、過去にもふれたように問題なく日本型です。 そもそも阪神1800m(JCダート)・2000m(シリウスS)を見てもわかるように、関西圏のダート重賞は日本型と見て間違いないと思っていただいていいです。 ということで、日本型ダート血統馬で勝負します。 上でもふれたとおり細かいレース傾向まではわからないので、なるべく適性の受け幅が広いように、過去の日本型レースで活躍した代表的な日本型血統を選びます。 平安SとアンタレスSはここ2年ミスタープロスペクター(MP)系が勝利しています。 これがここ3年で砂厚が8.0mm→8.5mm→9.0mmと厚くなってきている影響である可能性は確かにあります。 まあここから素直に入るのもひとつの手でしょう。 ただ今回の該当馬では、ロールオブザダイス・ダイシンオレンジ・ワンダースピードに同コースで重賞勝ちが既にあります。 これに日本型のシリウスSを勝ったキングスエンブレム、重賞初出走のドリームライナーが加わります。 血統的にはキングスエンブレムが一番日本要素が強いのですが、1人気が濃厚です。 一つ言えるのは、ここのグループからは選びにくい、ということです。 ここからの取捨選択は母系を中心とした配合面が判断要素になりますが、今年はデータがないのでそれができません。 非常に消極的な理由になりますが、今年に限ってはここから入ると選択ミスがおきやすそうです。 近年の平安SとアンタレスSの傾向が若干変わってきているように見えるもうひとつの要因は、日本型血統の代表格であるブライアンズタイム(BT)系の有力馬の減少であるとも考えられます。 この2重賞の好走血統で第一にあげられる系統で、次点で同じく日本型の代表格である父キングマンボ(KG)系が続きます。 今回も残念ながら該当馬がいませんが、他に日本型で代表的といえる血統から本命馬は選びました。 ◎ サクラロミオ (サクラローレル×サクラチヨノオー) 父レッドゴッド(RG)系は、上記2系統に次ぐ日本型ダート血統の代表格です。 近年は頭数自体が少なくなっていることもあって活躍馬もあまり出なくなってきましたが、かつてはG1でも好成績を残していました。 当馬は母のニジンスキー(NJ)系~ネヴァーベンド(NB)系という構成からも、久々にこの系統から出た日本型の期待馬かとみています。 前走は日本型のシリウスSで4着でしたが、休み明けに加えて夏負けの影響で状態が一息だったようで、状態面でも今回は上積みが見込めます。 ○ キングスエンブレム (ウォーエンブレム×サンデーサイレンス) 兄弟で同じ父ミスタープロスペクター(MP)系のヴァーミリアン・サカラート・ソリタリーキングは、すべて日本型のレースに強い馬です。 当馬も日本型のシリウスSを制しました。 前走はぴったりだったのでそれ以上はないかもしれませんが、日本型血統としての信頼度は高いと見ます。 ▲ ダイシンオレンジ (アグネスデジタル×ラシアンルーブル) 母系のラシアンルーブル~シヤトーゲイ~ムーテイエからスタミナ要素が強く日本型です。 平安SとアンタレスSで好走しており、実績は充分です。 △ ワンダーアキュート (カリズマティック×Pleasant Tap) 父は米国型のストームバード(SB)系ですが、当馬は母系に色濃く入っているセントサイモン(ST)系の影響から、日本型レースに強い馬です。 本命を打った昨年のシリウスS・武蔵野Sという日本型レースで快勝しており、実績も充分です。 ただ今回は休み明けなので割り引きたいですね。 ◎14 サクラロミオ ○4 キングスエンブレム ▲7 ダイシンオレンジ △12 5 6 1 <無印馬> 対照的に米国型は買いません。 2 トランセンド (ワイルドラッシュ×トニービン) ワイルドラッシュ産駒は、母系に関係なく米国型に分類してほぼ問題ありません。 米国型のレパードSで好走し、日本型の武蔵野S・アンタレスSでパフォーマンスを落としています。 アンタレスSは断然人気でしたが、消しに成功しました。 米国型レースで強い競馬をし、日本型レースではあっさり負けてしまう馬です。 道悪が上手いのか東海Sは2着に入られましたが、良馬場なら日本型レースでは軽視です。 9 パワーストラグル (シンボリクリスエス×アフリート) シンボリクリスエス産駒はボールドルーラー(BR)系の強さからか、サクセスブロッケン・マチカネニホンバレ・モンテクリスエスのように米国型に出ることが多いです。 当馬はこれらと比べるとやや微妙ですが、母方にもボールドルーラー(BR)系が入っており、今回は様子をみます。 10 アドマイヤシャトル (ジャングルポケット×Gulch) 米国型・日本型分類以前に、グレイソヴリン(GS)系はダートでの活躍馬が少ないです。 ジャングルポケット産駒でもオープンまでは来る馬はいても、重賞ではまだ結果が出ていません。 当馬自体の牝系はダートで活躍馬が多いものの、まずまず人気になっている今回は敢えて手を出す要素は見当たりませんでした。 15 クリールパッション (ワイルドラッシュ×トニービン) ワイルドラッシュ産駒で、トランセンドと同配合です。 適性はやはり似てきます。 米国型のエルムSで2年続けて好走、日本型のレースではすべて圏外です。 |
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