【ラジオNIKKEI杯2歳S】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『瞬発力勝負で生きる
Haloのクロス』
ラジオNIKKEI杯2歳Sの血統データ(4年分)

『瞬発力勝負で生きる
Haloのクロス』
阪神芝2000m重賞と宝塚記念は内回りのため、改修の前後で傾向がほとんど変わりません。
コース形態から淀みない流れになりやすく、持続力が問われるコースです。
しかし近年のスローペース症候群のご多分に漏れず、このコースでもスローになるレースが増えてきました。
特に2歳戦でスピード型が朝日杯に流れやすいこのレースは、近年は遅い流れになることが多いです。
近年で流れたといえるのは、リーチザクラウンが引っ張った08年くらいです。
今年もはっきりした逃げ馬はいませんし、スロー想定でいいでしょう。
となると瞬発力に優れる
サンデーサイレンス(SS)系が有利になりますが、今回は全馬が父か母父がこの系統で、全く何ともやりづらいです。
まあその中でも、特に瞬発力に優れるタイプを探し出すのが今回の命題ですね。
まず当然目に付くのが、瞬発力増強の
母父サンデーサイレンスです。
04~06年にかけて、ヴァーミリアン・サクラメガワンダー・フサイチホウオーで3連覇しています。
今年は
イデア・
プレイの2頭の登録があります。
ただ前者は未勝利上がりでややインパクトが薄く、後者はホープフルSに向かうという話があるようです。
そこで注目したいのが、近年増えてきている
Haloのクロスの所有馬です。
過去の好走馬には、メイショウクオリア・ロジユニヴァース・ヴィクトワールピサ・ダノンシャンティがいます。
このクロスも瞬発力増強といえますね。
今年は対象馬が1頭だけです。
・
ダノンバラード (
ディープインパクト×
Unbridled)
Haloの3×3のクロスを持っています。
加えて当馬の母母がダノンシャンティの母母の全妹で、近親にあたります。
これは世界規模の名牝系です。
前走の京都2歳Sではもうひとつの競馬となりましたが、これには敗因があります。
このレースは前半のタイムは遅いものの、レースが動いたポイントが速く、残り1200mの間長い脚を要求されました。
通常差しきらないといけないゴール前の勢いでしたが、持続力要素の薄い当馬の配合ではもう1ハロン持ちませんでした。
ダノンシャンティと比べて、母父が
Unbridledとなった分、余計に瞬発力によっているでしょうし、今回正味ラスト3ハロンの競馬になれば、注目の1頭とみています。
他の人気が予想される馬は予想でふれたいと思います。
通常このコースで強い、持続力タイプを敢えて嫌うことになりそうです。