【京成杯】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『ペースによる好走血統の違い』
京成杯の血統データ(8年分)

『ペースによる好走血統の違い』
先日の中山金杯と同コースですが、各年のペースやレースの質にはだいぶ違いがあります。
中山金杯はしっかり流れることが多いレースで、前半が遅めでもその分仕掛けが早くなるため、単純な瞬発力勝負にはほとんどなりません。(今年はその例外に当たってしまいました。)
それに対して京成杯はというと、以前はペースが速くなることが多かったものの、馬場改修の02年を境に遅い流れになるレースが多くなりました。
そこで2000mになった99年以降の各年を、ペースごとに分類しました。
ハイペース・スローペースの定義は難しいですが、あくまで自分の判断基準で分けさせていただきます。
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ハイペース>
99年・01年・04年・08年
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スローペース>
00年・03年・05年・06年・07年・09年・10年
03年はレースラップは前傾ですが、ブルーイレヴンが途中から暴走したもので、2番手以降はそれほど速くないとみてスローに入れました。
08年はラップの真ん中の部分が緩んでいますが、全体としては流れていたのでハイペースに分類しました。
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ハイペース好走血統>
99年2着の
チョウカイリョウガは母系の欧州色が強く、
サンデーサイレンス×
エタン(AN)系の配合で、持続力タイプの
サンデーサイレンス(SS)系です。
01年1着の
ボーンキングは
サンデーサイレンス×
Sadler's Wellsで、母系の欧州色の強さから速い流れが向きました。
08年は2~5着馬が
リファール(LP)系の
コマンダーインチーフという欧州色が強い血を持っていました。
こちらのペースは欧州的な血統がポイントで、先週のフェアリーS同様のような流れになるのであればですね。
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スローペース好走血統>
スローペースに向いた血統というのは近年変化してきており、最近の年を中心に見ていきます。
07年2着の
メイショウレガーロ、09年1着の
アーリーロブストの2頭は母系が米国型で、しっかり流れる中山2000mでは本来苦しい血統です。
父や母父の組み合わせでは瞬発力要素はあまりないものの、この2頭は瞬発力増強の
Haloのクロスを持っていました。
10年2着の
アドマイヤテンクウは瞬発力補強の
母父サンデーサイレンスです。
スローに張るなら、このような瞬発力要素を持った
サンデーサイレンス(SS)系を狙いたいです。
米国型の母系というのもポイントになるかもしれませんね。
今回はここまでです。
今年のペース判断、注目馬は展望その2でふれますので、お楽しみに。