『ハイペースorスローペース!? 注目馬分析』
展望その1では、ペースによって好走血統が変化することに言及しました。
今回はこれをもとに、注目馬を取り上げていきます。
これを書いている時点でまだ抽選が終わっておらず、枠も重要なのでペースの最終判断は予想に譲ります。
そのため、ここではそれぞれのペースに向いた馬をご紹介しておきます。
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ハイペース注目馬>
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ショウナンパルフェ (
アグネスタキオン×
Great Commotion)
サンデーサイレンス(SS)系×
ヌレイエフ(NV)系で、過去に好走例があるわけでありません。
ただどちらのペースに向いているかといえば、こちらと言えるでしょう。
同コースの葉牡丹賞は前半1000mが59.7秒としっかり流れました。
この配合は
サンデーサイレンス(SS)系の中では持続力タイプで、この馬の走りにもそれが良く出ています。
2走前のいちょうSはスローの瞬発力勝負で、勝負所で置かれた分届きませんでしたし、ハイペースの前走でもトップスピードに乗るまでに時間がかかりました。
スローペースと見るならば、軽視の選択もありでしょう。
ただ回避の噂があるようですね。
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ノヴァグロリア (
ネオユニヴァース×
フレンチグローリー)
父はハイペースの99年の2着馬チョウカイリョウガの全弟です。
サンデーサイレンス×
サドラーズウェルズ(SW)系は、ハイペースの01年の勝ち馬ボーンキングと同じです。
サンデーサイレンス(SS)系の半兄グロリアスウィークは、同コースの弥生賞で2着しています。
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ユウセン (
ステイゴールド×
ダンシングブレーヴ)
父が持続力タイプで、母父は
リファール(LP)系で、展望で紹介したハイペースで注目の
コマンダーインチーフの父です。
瞬発力では劣るので、かなりのハイペースになればですね。
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スローペース注目馬>
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プレイ (
ロックオブジブラルタル×
サンデーサイレンス)
瞬発力補強の
母父サンデーサイレンスです。
ただこの馬の場合、父の
ダンチヒ(DZ)系の欧州色が強く、瞬発力に特化したタイプではありません。
ホープフルSの5着も、同じ
母父SSが勝利する緩い流れでのもので、なかなかこれ以上は望みにくいかもしれません。
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ロジハーツ (
ハーツクライ×
タイキシャトル)
展望で注目した、瞬発力増強の
Haloの3×4のクロスを持っています。
母父の
タイキシャトルもこのレースのテイエムリキサン、弥生賞のメイショウボーラーやディープエアーのように、前哨戦のこのコースなら走れる血統です。
母母父は
テディ(TD)系という米国型で、とてもクラシックというタイプではないですが、今回スローと見るならば狙う価値は充分ありそうです。
ペース読みですが、速いペースで逃げたことがある馬がいないこと、近年遅い流れになることが多いことから、現時点ではスローペース寄りで考えています。