近年ペースが大きなポイントになっているレースです。
展望の時点では、速いペースで逃げたことがある馬がいないこと、近年遅い流れになることが多いことから、スローペースで仕方ないかと考えていました。
ただ出走馬が決まって、各馬の思惑を考慮した結果、近年のこのレースに多いスローの上がり勝負は避けられるのでは、と考え直しました。
プレイは2~3番手からということらしいので、
ジャービスが先手を取りそうです。
同コースで行われたホープフルSは上がり3ハロンが全て11秒台でしたが、今回はプレイが早め先頭で後続に脚を使わせる作戦を取るとのことで、前半が多少スローでも後半は持続力が要求される流れになるとみます。
具体的には、プレイの2走前の京都2歳S程度にはなるのではないかと思います。
ということで今年は、近年よりハイペースが多かった以前の年の結果を重視します。
ペースが流れれば、例年の中山金杯も同コース同時期ということで参考にしていいと思います。
◎
ノヴァグロリア (
ネオユニヴァース×
フレンチグローリー)
父はハイペースの99年の2着馬チョウカイリョウガの全弟です。
サンデーサイレンス(SS)系×
サドラーズウェルズ(SW)系は、ハイペースの01年の勝ち馬ボーンキングと同じです。
サドラーズウェルズ(SW)系は近年スローペースの影響で結果が出ていませんが、中山金杯の好走系統でもあるように、本来今の時期のこのコースなら走れる血統です。
先週のフェアリーSでは全弟の系統の
フェアリーキング(FK)系が大きなポイントになり、今週の土曜日も
父サドラーズウェルズ(SW)系が2000mと2200mのレースを制しました。
サンデーサイレンス(SS)系の半兄グロリアスウィークも、同コースの弥生賞で2着しています。
出遅れた前走、前々走とスローの瞬発力勝負での敗戦は、今回ペースが上がれば度外視できます。
積極的な競馬をしてくれそうな騎手に乗り変わるのもプラスとみたいです。
○
プレイ (
ロックオブジブラルタル×
サンデーサイレンス)
瞬発力補強の
母父サンデーサイレンスで、展望ではスローペースの注目馬として取り上げました。
ただこの馬の場合、父の
ダンチヒ(DZ)系の欧州色が強く、瞬発力に特化したタイプではありません。
今回早いポイントからペースアップする流れになった場合、
母父サンデーサイレンスのペース対応能力は強い味方で、昨年末からの中山芝重賞の結果を見ても期待値が高いです。
当馬の母が本命馬の父と同じ
サンデーサイレンス×
エタン(AN)系の配合でもあります。
土曜の同コースでも、
ロックオブジブラルタル産駒が7人気で2着するなど、今まで全く振るわなかった欧州型の
ノーザンダンサー(ND)系が走り出しています。
▲
デボネア (
アグネスタキオン×
Singspiel)
サンデーサイレンス(SS)系×
サドラーズウェルズ(SW)系です。
父母父の
ボールドルーラー(BR)系からも、持続力が問われる要素が強くなることが条件です。
△
ユウセン (
ステイゴールド×
ダンシングブレーヴ)
父が持続力タイプ、母父は
リファール(LP)系で、展望で紹介したハイペースで注目の
コマンダーインチーフの父です。
△
スマートロビン (
ディープインパクト×
Lyphard)
Lyphardの4×2のクロスを持っています。
このクロスの特徴はまだそれほどつかめてはいませんが。
△
スリーケインズ (
スズカマンボ×
ミシル)
同コースでは
サンデーサイレンス(SS)系×
ミスタープロスペクター(MP)系が、先週と今週の土曜日で計3勝をあげており、穴で押さえます。
◎14 ノヴァグロリア
○5 プレイ
▲10 デボネア
△1 11 15 7 2
次6 3 8
<無印馬>
9
ジャービス (
ゼンノロブロイ×
Danzig)
持続力型の
サンデーサイレンス(SS)系ではあるのですが、欧州要素が薄い配合です。
敢えて嫌うならですが、プレイに早仕掛けをされるとスタミナ面がやや不安とみます。