【平安S】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『ダート重賞の米国型or日本型血統分類まとめ』
『平安Sは米国型or日本型!?』
平安Sの血統データ(10年分)

『ダート重賞の米国型or日本型血統分類まとめ』
以前のまとめ記事がだいぶ古くなってきており、新年を迎えた今回を機に、もう一度きちんと整理しておきます。
ダート重賞は、ダート重賞特有の血統的偏りが生じやすいと言えます。
簡単に言ってしまえばブラッドバイアスなのですが、血統分類の仕方にやや特徴があるのでまず最初にご紹介します。
その分け方はシンプルに下の2つです。
まあ現実的にはそのどちらともつかない血統もあり、大別するなら3種ともいえます。
1.米国型ダート血統
2.日本型ダート血統
ダート競馬はもちろん米国を中心に発展しており、日本にも多くの米国ダート血統が入ってきました。
米国と日本のダートは比較対象にもならないくらい違い、この馬場の違いは芝よりも大きいのではないかと思うことも多々あります。
よって当然この2つの血統グループの適性も違う方向性を持っています。
米国型ダート血統が走れる馬場なのかどうかの見極めが大切で、
米国型ダート血統が走れない馬場ではどんな日本型ダート血統が強いのかというのがポイントです。
あとこの分類で気をつけていただきたいのは、
米国型ダート血統はその血を持った馬を単純に当てはめますが、
日本型ダート血統については米国型ダート血統が力を出せないときに逆に力を発揮する血統と定めているところです。
つまりこのどちらのグループにも属さない血統は、日本のダート重賞ではあまり目が出ないと考えていただいていいと思います。
芝のレースだと欧州型という分類がありますが、ダートではほとんど影響力ないので分類外としています。
以下がその分類です。
1.米国型ダート血統
・
ストームバード(SB)系・
ヴァイスリージェント(VR)系・
米国型ミスタープロスペクター(MP)系・
ボールドルーラー(BR)系・
マッチェム(MC)系・
ワイルドラッシュ産駒・
テディ(TD)系など
2.日本型ダート血統
・
ブライアンズタイム(BT)系・
母父リアルシャダイ・
リファール(LP)系・
キングマンボ(KG)・
レッドゴッド(RG)系・
母父ネヴァーベンド(NB)系・
母父セントサイモン(ST)系など
もちろん配合にもよるので一概には言えませんが、上記が一応の目安です。
あとは個々の馬についてしっかり見て特徴をつかんでいくことが大切です。
日本型の血統には、芝の中長距離戦でも好走できる血が並んでいます。
このスタミナが米国型血統が弱いレースで力を持つものと思われます。
これは母の影響を受けやすい要素で、そういう意味でこの分類の基準は母系のウェイトが強めと言えますね。
『平安Sは米国型or日本型!?』
では平安Sがどちらのタイプのなのか、見ていきましょう。
まず米国型ですが、近5年では昨年3着した
父ヴァイスリージェント(VR)系の
ネイキッドくらいしか好走馬がいません。
逆に日本型の好走馬は多数います。
複数の好走馬を出している代表的な系統を取り上げます。
・
ブライアンズタイム(BT)系 4-4-3-12
98年 1着
エムアイブラン 1人気
99年 2着
エムアイブラン 3人気
02年 2着
マイネルブライアン 3人気
03年 2着
マイネルブライアン 3人気
04年 1着
タイムパラドックス 5人気
06年 1着
タガノゲルニカ 5人気
08年 2着
メイショウトウコン 1人気
08年 3着
マコトスパルビエロ 5人気
09年 2着
エスポワールシチー 1人気 母父
09年 3着
マコトスパルビエロ 5人気
・
キングマンボ(KG)系 1-2-1-1
01年 1着
マンボツイスト 6人気
02年 3着
マンボツイスト 2人気
05年 2着
ブラックコンドル 8人気
06年 2着
ヴァーミリアン 2人気
このほかにも、
母父リアルシャダイの
サンライズバッカス、
リファール(LP)系の
ハギノハイグレイド、
レッドゴッド(RG)系の
ジンクライシスや
ハードクリスタル、
母父セントサイモン(ST)系の
ワンダースピードなどが走っています。
日本型のレースで問題ないでしょう。
今回はここまでです。
展望その2では、日本型の注目馬と米国型の危険馬をご紹介します。