◎
マチカネニホンバレ (
シンボリクリスエス×
Deputy Minister)
ヴァイスリージェント(VR)系を持った
シンボリクリスエス産駒で、サクセスブロッケンと共通点があります。
祖母が米国のダートG1で9勝をあげた名馬Alyshebaの全妹で、展望で指摘した母系のスケールも充分です。
米国型レースだった新潟開催のエルムSで、重賞を制覇しました。
東京ダート1600mでは3勝をあげていますが、このコースは
シンボリクリスエス産駒の得意コースです。
4着に敗れた09年の武蔵野Sは日本型血統が上位を独占した年で、米国型では最先着しています。
前走の平安Sは日本型のレースで、内枠で揉まれたことも重なり、度外視できます。
この馬の揉まれ弱いところは母父の
ヴァイスリージェント(VR)系の特徴が出ている印象で、逆にこの系統の特徴をしっかり引き継いでいるとも言えそうです。
今回はこのレースでも好成績の外枠で、サクセスブロッケンと同じ8枠を引けたので、この不安は緩和されています。
馬体は多少絞れたほうがよさそうですが、増えてこなければよしとします。
馬場は乾いてくるでしょうが、前走のようなパサパサの状態ではなく、多少の湿り気は残るので、問題ありません。
あとは流れが変に落ち着かず、米国型がきちんと引っ張ってくれればですね。
○
ダノンカモン (
シンボリクリスエス×
Ogygian)
本命馬と同じ、
ボールドルーラー(BR)系の色が強い
シンボリクリスエス産駒で、母父が
テディ(TD)系の配合です
祖母に米G1勝ちがあり、母系のポイントも満たします。
2着した昨年の武蔵野Sは米国型の血統が上位を独占した年で、勝ち馬グロリアスノアとトランセンドの対戦比較からも力差は大きくないはずです。
前走の根岸Sはそれほど適性は高くなかったと見ており、高適性だった1・3着馬より大きい上積みがあると考えます。
距離も血統的には問題ないはずで、この馬が1400mを中心に良績をあげているのは、この距離のほうが米国的な流れになりやすいからだと思います。
マイルでも米国的な流れになれば、しっかり力を出せるはずです。
▲
オーロマイスター (
ゴールドアリュール×
Lear Fan)
母系が米国型で、エルムSなど米国型レースで好走しています。
また、土曜の東京ダートでは、父が
サンデーサイレンス(SS)系で、母が米国産という馬が4勝していました。
南部杯のようにキレを生かせれば面白い存在です。
△
トランセンド (
ワイルドラッシュ×
トニービン)
米国型の
ワイルドラッシュ産駒です。
4代母がSwapsの全妹で、母系のポイントも満たします。
日本型レースでも走ってしまう馬で、米国型レースになればレパードSのような強い競馬も考えられます。
ただ米国色が本当に強くなった場合に、ダート要素が希薄な母父の
トニービンがマイナスに働かないかという危惧は少しあり、人気でもあるので若干評価を抑えました。
△
クリールパッション (
ワイルドラッシュ×
トニービン)
同配合なので上に同じです。
祖母がブライアンズタイムの全姉です。
人気がかなりないですが、米国型のエルムSではオーロマイスターを破って優勝しているように、穴で面白い存在です。
△
コスモファントム (
Stephen Got Even×
Paris House)
2年続けて2着馬を出している
父ボールドルーラー(BR)系です。
ただ当馬は母と母父が欧州芝で走った馬で、過去2年の2頭のような母系の強い米国要素は無く、この点で大きく見劣ります。
芝でも走れているのは、この母系が出ているが故と考えられます。
△
ダイシンオレンジ (
アグネスデジタル×
ラシアンルーブル)
この馬は牝系の日本的なスタミナがよく出ており、日本型の平安S・アンタレスSを勝っています。
なので今回の狙いからは大きく外れるのですが、土曜の同コースで
アグネスデジタル産駒が15人3着・7人2着と激走したので、念のため押さえます。
◎16 マチカネニホンバレ
○7 ダノンカモン
▲1 オーロマイスター
△12 6 2 10
<無印馬>
米国型のレースを想定するため、日本型血統は軽視します。
5
バーディバーディ (
ブライアンズタイム×
Seeking the Gold)
ブライアンズタイム(BT)系は日本型の代表血統で、日本型レースとなった07・08年に複数の圏内馬を出しています。
日本型のJCダートでは本命を打ちましたが、今回は逆に評価を落とします。
13
フリオーソ (
ブライアンズタイム×
Mr. Prospector)
同じく
ブライアンズタイム産駒で、今回の狙いでは印を打てません。
14
セイクリムズン (
エイシンサンディ×
サウスアトランティツク)
前走の根岸Sは3着のダイショウジェットとともに、重賞傾向の
ネヴァーベンド(NB)系が生きるレースでした。
この系統は日本型分類で、母系も古来の日本の系統なので、日本型と見ていいと思います。
そのレースで2着のダノンカモンとは着順が入れ替わるとみます。