【アーリントンC】の血統データから傾向を見ていきます。
『クラシック競争とは異なる適性~
サンデーサイレンス(SS)系の重要度の低さ~』
アーリントンCの血統データ(4年分)

『クラシック競争とは異なる適性~
サンデーサイレンス(SS)系の重要度の低さ~』
改修後4年の馬券圏内馬12頭中、父か母父が
サンデーサイレンス(SS)系の馬は4頭だけです。
1年で2頭は非サンデーサイレンス(SS)系が馬券になっています。
クラシック戦線が
サンデーサイレンス(SS)系を中心にまわる日本競馬において、このレースはその重要度が低い特殊なレースといえます。
サンデーサイレンス(SS)系の武器はその瞬発力にあります。
しかしこのレースはラスト1Fがかかりやすいのが特徴で、最後まで速い足を維持するのが難しい面があります。
その結果、先行した非SS系をつかまえられないということが起こりやすいといえます。
08年は人気薄でしたが後のダービー馬である
ディープスカイが、
ダンツキッスイに逃げ切りを許しました。
09年は次走瞬発力を発揮して毎日杯を勝つ1人気の
アイアンルックが、
ダブルウェッジ・マイネルエルフの4着と後塵を拝しています。
昨年も逃げた
コスモセンサーが
ザタイキの追撃を振り切りました。
以上のように、クラシックで好成績を残せるような血統でも、ここではその能力発揮しづらいといえます。
『非SS系の
ターントゥー(TT)系~
ロベルト(RO)系~』
サンデーサイレンス(SS)系があまり良くないのですが、その根幹系統である
ターントゥー(TT)系でサンデーサイレンス(SS)系を介さない血は重要となっています。
非サンデーサイレンス(SS)系で馬券圏内に入った8頭中、主要4系(父・母父・父母父・母母父)にこの血を持つのは6頭です。
その中でも
ロベルト(RO)系に好走が多く見られます。
マイネルレーニア・ダンツキッスイ・ダブルウェッジ・マイネルエルフが過去に走っています。
サンデーサイレンス(SS)系の
ザタイキも、母母父にこの血を持っていました。
『SS系が走らないレースで好走が多い血統~
ニジンスキー(NJ)系・リファール(LP)系・ダンチヒ(DZ)系~』
この3つの系統はサンデーサイレンス(SS)系に傾向が出ていないときに、力を発揮しやすいグループです。
トーセンキャプテン 母母父ニジンスキー(NJ)系ローレルゲレイロ リファール(LP)系×
ニジンスキー(NJ)系マイネルレーニア 父母父ダンチヒ(DZ)系ダンツキッスイ 母母父リファール(LP)系ディープスカイ母父ダンチヒ(DZ)系ダブルウェッジ 父母父リファール(LP)系ミッキーパンプキン 母父リファール(LP)系 父母父ニジンスキー(NJ)系レト 母父リファール(LP)系サンデーサイレンス(SS)系で圏内に入った
ザタイキ以外の3頭は、母系にこの血を持っていたというのがポイントです。
注目馬をあげていきます。
このレースはダート戦でしか勝利がない馬は結果が出ておらず、芝に勝利していてもダートでも勝っている馬もよくありません。
ダンツキッスイは前走でダート戦を勝ちましたが、降雪によるダート変更だったので意味合いは変わってきます。
・
スマートロビン (
ディープインパクト×
Lyphard)
Lyphardのクロスを持ち、母母父も
ニジンスキー(NJ)系です。
サンデーサイレンス(SS)系の1枠は当馬が有力とみています。
残りの非サンデーサイレンス(SS)系の2枠を探すゲームになりそうです。
・
ノーブルジュエリー (
Smarty Jones×
Monsun)
父ミスタープロスペクター(MP)系はここ2年で3頭圏内と要注意です。
ただ過去の3頭は自身もしくは産駒に芝G1で実績がありました。
その点で
Smarty Jonesがどう出るかです。
・
マジカルポケット (
ジャングルポケット×
Danzig)
母父が
ダンチヒ(DZ)系で、母母父が
ターントゥー(TT)系です。
・
ラトルスネーク (
タニノギムレット×
Wagon Master)
父はやや色が薄いですが、
ロベルト(RO)系です。
母母父が
ターントゥー(TT)系です。
母父の
レッドゴッド(RG)系もエーシンフォワードとマイネルエルフが持っていました。