『欧州色と瞬発力を兼ね備えた馬』
クラシックのトライアルレースということで、やはり
サンデーサイレンス(SS)系が中心です。
今回の登録馬でも、この血を持たない馬は1頭だけです。
つまり
サンデーサイレンス(SS)系の取捨選択が求められ、配合面の分析が重要となります。
芝の性質が変わった03年以降を見ていきます。
03年 2着
スズノマーチ(4人気)
母父SS 母母父ニジンスキー(NJ)系04年 3着
メテオバースト(6人気)
SS×
ダンチヒ(DZ)系05年 1着
ディープインパクト(1人気)
SS×
リファール(LP)系05年 2着
アドマイヤジャパン(3人気)
SS系×
ニジンスキー(NJ)系06年 2着
グロリアスウィーク(6人気)
SS系×
サドラーズウェルズ(SW)系07年 1着
アドマイヤオーラ(1人気)
SS系×
ニジンスキー(NJ)系07年 2着
ココナッツパンチ(6人気)
SS系×
レッドゴッド(RG)系08年 3着
タケミカヅチ(7人気)
SS系×
ニジンスキー(NJ)系09年 1着
ロジユニヴァース(1人気)
SS系×
ダンチヒ(DZ)系09年 3着
モエレエキスパート(7人気)
母父フェアリーキング(FK)系 母母父SS10年 1着
ヴィクトワールピサ(1人気)
SS系×欧州型母系
10年 3着
ダイワファルコン(7人気)
グレイソヴリン(GS)系×
SSポイントは、欧州型の
ノーザンダンサー(ND)系か
ナスルーラ(NL)系を併せ持つ
サンデーサイレンス(SS)系、ということです。
同じコースの京成杯を好走した
サンデーサイレンス(SS)系でも、
メイショウレガーロ・アーリーロブストなどは米国色が強く圏外でした。
ということで欧州色を持つ
サンデーサイレンス(SS)系が狙いとなりますが、弥生賞はG1の前哨戦ということでペースが上がりにくい点にも注意する必要があります。
つまり欧州型重視でも、一定の瞬発力は必要になります。
2・3着馬はともかく、勝ち馬には血統的な瞬発力要素を持っているケースがほとんどです。
ロジユニヴァース・ヴィクトワールピサは瞬発力増強の
Haloのクロスを持っていました。
アドマイヤムーンは
母父サンデーサイレンスで、
アドマイヤオーラも瞬発力配合の
Caerleonとの配合でした。
・
アッパーイースト (
マンハッタンカフェ×
Groom Dancer)
レッドゴッド(RG)系との配合で、このレース2着のココナッツパンチの全弟です。
・
カフェラピード (
マンハッタンカフェ×
Caerleon)
好走の多い
ニジンスキー(NJ)系との配合で、中でも瞬発力要素の強い
Caerleonとの配合です。
・
ギュスターヴクライ (
ハーツクライ×
Fabulous Dancer)
欧州要素の強い配合です。
ただ瞬発力要素が薄く、スローになると不安です。
・
サダムパテック (
フジキセキ×
エリシオ)
母父が
フェアリーキング(FK)系で、兄の
サドラーズウェルズ(SW)系を含めて複数の好走馬が出ています。
・
ターゲットマシン (
ディープインパクト×
Titus Livius)
母は米国馬ですが、
サンデーサイレンス(SS)系に
Machiavellianが掛けられて、
Haloのクロスが出来るのはここ2年の勝ち馬と同じです。
・
デボネア (
アグネスタキオン×
Singspiel)
母父が
サドラーズウェルズ(SW)系で、
Haloのクロスも持っています。
・
プレイ (
ロックオブジブラルタル×
サンデーサイレンス)
ダンチヒ(DZ)系×
サンデーサイレンスで、アドマイヤムーンの半弟です。