【京都記念】展望その2
展望その1は
こちら過去のこのレースのペースを考察し、今年のレースラップを予想していきます。
展望その1では
グレイソヴリン(GS)系に代表される
父ナスルーラ(NL)系が好走している点をあげました。
このような血統が好走する要因は、このレース特有のラップにあると見ます。このレースはラスト1Fが11秒台に突入することが多いレースです。近年はスローペースや馬場が悪化したレースが多いので判断がしづらいですが、元来このレースはラスト4F目から11秒台に突入し、その11秒台のラップが最後まで続きます。00年から02年の3年間、古くは95年から98年も同じタイプのレースです。最後の1Fは時計がかかることが多いのが普通ですが、このレースは最後まで続けて加速していくのが特徴です。
グレイソヴリン(GS)系に代表される
父ナスルーラ(NL)系は持続力のある脚を使うことができ、最後の1Fまでしっかり伸びることができるので、このレースに向いているといえます。
サンデーサイレンス(SS)系に代表される瞬発力タイプは、最後の3-2Fで一瞬の脚を使って後続を突き放してレースを決めますが、このようなレースでは最後の1Fでも脚が要求されるのでそこがウィークポイントになります。
展望その1で取り上げた
グレイソヴリン(GS)系の
タスカータソルテは
父ジャングルポケットで
トニービンの系譜ですが、トニービンの特徴はどこまでも伸びていきそうな、長くいい脚を使える点にあります。当馬と同じ
母父ノーザンテースト配合でのモデルレースとしては、サクラチトセオーが
SS系のジェニュインを差しきった天皇賞秋、エアグルーヴが同じく
SS系の1人気バブルガムフェローを押さえた天皇賞秋などがあります。
さて問題はそのようなペースに本当になるのか?ということになります。
この問題を紐解く鍵を握っているのは、
マンハッタンスカイです。『
マンハッタンスカイとタスカータソルテは月と太陽』のような関係です。2頭の対戦は7度ありますが、一緒に来たことは一度もありません。マンハッタンスカイが人気薄で勝った福島記念、同じく2着した金鯱賞では、タスカータソルテはともに着外でした。逆にタスカータソルテが勝った札幌記念・京都新聞杯は、マンハッタンスカイがともに着外となっています。
どちらが太陽となり、どちらが月になるのか、つまりこの2頭の明暗を分けるのがレースラップです。マンハッタンスカイが勝った福島記念は、ラストが12秒8かかっています。逆にタスカータソルテが勝った札幌記念はラスト1Fが11秒8となり、グランプリホースの
SS系、マツリダゴッホを沈めたのは記憶に新しいところです。
では今回どちら向きのラップになるかです。マンハッタンスカイは本格化した4歳以降、京都芝のレースに4回出走していますが、そのうち3回がラスト1F11秒台です。残りの1回も12秒0なので、同じ芝コースの今回も同じラップになる公算は高いと見ています。
馬場状態が気になりますが、明日はいよいよ最終結論を出します。
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