【オールカマー】
3連覇のマツリダゴッホが
サンデーサイレンス×
ボールドルーラー(BR)系、ここ3年の2着馬は
サンデーサイレンス(SS)系と
ノーザンテーストが強調された配合でした。
3着が2回あるトウショウシロッコの父
アドマイヤベガも含め、持続力に特化した
サンデーサイレンス(SS)系という、このコースの重賞らしい傾向が出ています。
この点は先週のセントライト記念と同一ですが、相違点も存在します。
改修後の過去8年で、マツリダゴッホの3年を除くと、
父欧州型ノーザンダンサー(ND)系が5勝をあげています。
改修前から強かったのですが、近年では珍しい部類の傾向といえます。
土曜の芝2000m・2500mでは、非常に欧州色の強い配合馬が勝利していたのもポイントです。
◎
マイネルラクリマ (
チーフベアハート×
サンデーサイレンス)
父は欧州型の
ダンチヒ(DZ)系で、改修を挟んで過去に2勝をあげています。
その他2勝の
リファール(LP)系、1勝の
ニジンスキー(NJ)系と、欧州型が肩を並べますが、自分は過去の統計からこの3系統は適性が似ていると捉えているため、これも好材料とみます。
また父の
チーフベアハートは
Bold Rulerの4×3のクロスを持っていて、産駒にもスピードの持続力が受け継がれています。
当馬は瞬発力増強の母父の
サンデーサイレンスを持ちますが、この父の特性から配合的には持続力が生きる形になっているようです。
この実績の3歳で人気上位の馬を選択するのは心苦しいですが、今年の少頭数では仕方ありません。
アクシデントでセントライト記念を見送った体調面は不安要素です。
○には
サンデーサイレンス(SS)系×
ボールドルーラー(BR)系、の
カリバーンを取ります。
母父の
Boston Harborがどうかですが、コイントスにもつながる牝系で、父のデュランダルが持つ
ノーザンテーストもいいでしょう。
昨年の勝ち馬と同じ、
ホワイトマズル×
サンデーサイレンスの
シャドウゲイト・
コロンバスサークルにも当然注意が必要です。
特筆するところもないものの、
アーネストリーも配合的にこの手のレースは得意で、極端なスローの上がり勝負にならなければ力は出せるでしょう。
以上より少頭数に加え、人気上位馬に適性の高い馬が多く、残念ながら収支期待の低いレースです。
◎4 マイネルラクリマ
○6 カリバーン
▲9 シャドウゲイト
△7 2
【神戸新聞杯】
ペースが上がりそうもないメンバー構成で、ここ2年のスローからの瞬発力勝負の結果を重視します。
連対した4頭は主要4系(父・母父・父母父・母母父)に
ミスタープロスペクター(MP)系の血を持っており、3着馬2頭は
母父サンデーサイレンスでした。
サンデーサイレンス(SS)系・
ミスタープロスペクター(MP)系を中心に、瞬発力を生み出せる血統を狙います。
カーマインは昨年の勝ち馬と同じ、
キングカメハメハ×
サンデーサイレンスですが、兄たちが3歳春以降はダート戦線に移っていった牝系で、純粋に瞬発力で勝負する母系ではないとみます。
これより今年は
ミスタープロスペクター(MP)系を持った、狙える馬が見つけられず、ちょっと変則的な狙いになりました。
◎
ステラロッサ (
ハーツクライ×
Storm Cat)
ミスタープロスペクター(MP)系は起源の米国ではダートを中心に、欧州では芝のレースで活躍しています。
パワーのある系統で、日本の芝ではスローからの瞬発力勝負で近年力を発揮しています。
ダートが中心ですが、芝G1でも勝負になる種牡馬も出しています。
今回のメンバーの血統のなかで、このイメージに近いのは
Storm Catではないかと思います。
さすがに日本では父系の活躍馬は少ないですが、母父では芝G1馬を出しています。
なおウインバリアシオンの母父である
Storm Birdは当馬の父ですが、やや印象が異なり、持続力が強めに出るようです。
当馬は父の
ハーツクライが欧州血統を持っており、米国型の母系と上手くマッチするとみます。
半兄のダイレクトキャッチも似たタイプのレースで好走しています。
距離は2000mまでだとは思いますが、想定通りのスタミナが問われない展開ならですね。
○には、同じ
サンデーサイレンス(SS)系×
Storm Catの
ショウナンマイティをあげます。
Allegedの4×3という
リボー(RI)系のクロスを持つ分、持続力型に出ている気はしますが。
オルフェーヴルは
サンデーサイレンス(SS)系の中では持続力に寄った配合で、ヨーイドンのレースならきさらぎ賞のような場面もあり得るとみます。
◎1 ステラロッサ
○6 ショウナンマイティ
△9 12 7 5
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