【菊花賞】
京都外回りの長距離戦とあって基本的には持続力が求められますが、天皇賞春と比べると中盤が緩みやすいレースで、昨年のように大きな中弛みから一気のペースアップが生じると、それに対応する瞬発力も重ねて必要となります。
近年、
母父サンデーサイレンスが3勝をあげるなど活躍が目立ちます。
馬券に絡んだ5年のうち4つのレースで、後半の仕掛けどころに1秒以上のラップ短縮がありました。
瞬発力増強効果がある血で、この結果にも得心がいきます。
問題はそのようなペースになってくれるかどうかですが、今回はかなりの確率で現実になるとみます。
というのは逃げが予想されるサンビームのレースぶりが理由で、この馬が逃げた過去7戦中、実に6戦も1秒以上のラップ短縮がありました。
唯一の例外時に騎乗した秋山騎手になるのは一抹の不安ですが、この馬の普段の競馬からかけ離れなければ、信頼度は高そうです。
◎
ダノンミル (
ジャングルポケット×
サンデーサイレンス)
母父サンデーサイレンスで、過去3頭の優勝馬と同様に
ナスルーラ(NL)系を色濃く持っています。
ナスルーラ(NL)系の持続力に、
母父サンデーサイレンスが瞬発力を補う構成です。
父の
ジャングルポケットも菊花賞馬を出している種牡馬です。
父と母父が同じ配合のジャガーメイルも、例年にない中弛みになった天皇賞春を制しています。
さらに上記のサンビームが逃げたレースで、好走した系統にも注目です。
毎日杯のレッドデイヴィス・コティリオン、京都新聞杯のクレスコグランド、はいずれも
サンデーサイレンス(SS)系と
グレイソヴリン(GS)系を併せ持つ馬です。
その他にも
母父サンデーサイレンスが好走するなど、同じ系統が繰り返し馬券になっています。
今週の京都芝でも
グレイソヴリン(GS)系がよく馬券になっています。
正直真のステイヤーとは言えない血統ですが、目論見通りの真のスタミナが問われないペースなら面白いとみます。
○
ダノンマックイン (
ハーツクライ×
ノーザンテースト)
父の
ハーツクライが
サンデーサイレンス×
グレイソヴリン(GS)系です。
母母父も菊御用達血統の
リアルシャダイです。
買い要素は充分ですが、想定のペースになった場合、当馬は加えて母父が
ノーザンテーストという配合面から、やや瞬発力対応に不安があるかと思います。
◎9 ダノンミル
○16 ダノンマックイン
▲17 フレールジャック
△5 4 14 2