まず1人気が予想される
アドマイヤコスモスから見ていきます。
このレースを連覇したアドマイヤフジの半弟で、兄弟の母の父である
Be My Guestの系統が、
ペンタイアからクラフトワーク・ナリタクリスタル、
ダンスホールからマウンテンストーン・シンボリオレゴンと長期間好走しています。
少数派血統で出走数が少ないことからも、珍しい血統傾向で信頼度は高いです。
この系統が走るレースということで、その他でも欧州型の
ノーザンダンサー(ND)系が走りやすくなっています。
オペラハウス産駒のカリスマサンオペラ・クラフトマンシップ・ミヤビランベリの3頭が激走している
サドラーズウェルズ(SW)系は特に注意で、登録馬では
ゲシュタルト(母母父)と
デストラメンテ(母父)が該当します。
ヴィータローザ・シャドウゲイト・ブラックタイド・トウショウシロッコ・トウショウウェイヴと、
サンデーサイレンス(SS)系との組み合わせで好走が多いのが
リファール(LP)系です。
父と母父がこの配合なのは
エクスペディション・
コロンバスサークル・
ネコパンチです。
ナスルーラ(NL)系では同じく欧州色の強い
ネヴァーベンド(NB)系が好成績です。
父ではマイネルブリッジ・シグナスヒーロー・アサカディフィート、母父ではエスジーフラット・ミスズシャルダン・クラフトマンシップ・ワールドスケール・クラフトワーク・カナハラドラゴンと、こちらも昔からよく走っています。
その他、母母父でも結果が出ており、近年ではトウショウシロッコ・トウショウウェイヴ兄弟、キョウエイストームが激走しています。
登録馬では
スノークラッシャー・
ダンスインザモア・
ネコパンチ・
ネヴァブション・
リベルタスが母系にこの血を持ちます。
よってある程度ペースが速くなれば、欧州的なスタミナが生きるレースと言えそうです。
他系統では米国型
ナスルーラ(NL)系の
ボールドルーラー(BR)系を持つ好走馬も複数見られます。
父でコスモファントム、母母父でヴィータローザ・エアシェイディ・ヤマニンキングリーで、特に後者3頭の
サンデーサイレンス(SS)系との配合が、こちらは持続力という観点から中山芝中長距離重賞で元来強いです。
登録馬の中では、母がこの配合の
エオリアンハープに注目します。
昨年の覇者で今年も人気が予想される
コスモファントムは、非サンデーサイレンス(SS)系かつスタミナ色の強いレースには不安がある配合で、隙があるとすれば速い流れになったときでしょう。
開催傾向という点では、昨年の最終週は芝全体で
父キングマンボ(KG)系の活躍が目立ちました。
3-3-1-9で有馬記念でも2~4着を占めました。
特に母父が
サンデーサイレンス(SS)系との配合馬に好走が多く、スローペースのレースが多かったのを考慮しても高い適性がありました。
今回は
エオリアンハープが条件に合致し、傾向が年明けも続くようなら当馬はこの点も評価できます。