このレースでまず目が行くのが、サイドワインダー・マイソールサウンド・タマモサポートの父系で3勝をあげている
グレイソヴリン(GS)系です。
母父と父母父がこの系統のカネトシツヨシオーも激走しています。
出走予定馬では、
アドマイヤベガ・
アドマイヤボス兄弟の産駒の
オースミスパーク・
アスカトップレディがいます。
ただ近年はやや傾向に翳りが出ている印象で、この2頭も母系の適性次第かと思います。
そこで別視点からの分析として、ダート要素をポイントにあげます。
フォーティナイナー産駒のロードアヘッド・ユートピアが3着していますが、この2頭はともに前走がダート戦でした。
後者は先着を許した1・2着馬が上記
父グレイソヴリン(GS)系でもありました。
同じ
父ミスタープロスペクター(MP)系では、
Victory Gallop産駒のエイシンドーバーが人気薄で2着しています。
この系統は一派の中でもダート色の強い
ファピアノ(FP)系です。
アスカクリチャンは
アフリート(AF)系の
スターリングローズ産駒です。
ダート色がかなり強いですが、今回は逆にそれが生きるかもしれません。
パワー血統ということでダート要素を持つ
ロベルト(RO)系にも注目です。
父でビッグプラネット・マイネルスケルツィが勝利し、母父でエイシンドーバー・レインダンスが激走しています。
父で
オセアニアボス・
マヤノライジン、母父で
ガンダーラが出走予定です。
近年勝利したエイシンデピュティ・ライブコンサート・シルポートの3頭は、3代内に
ミスタープロスペクター(MP)系を持ち、近走で先行する競馬をしていました。
これは他の激走馬にも多く見られる傾向で、ダート的な前向きなレース経験が重要なのだと思います。
またこの3頭は3代内に欧州型の
ノーザンダンサー(ND)系も持っており、スタミナ要素も補完されていました。
初出走組では
マイネルラクリマに注目しています。
父の
チーフベアハートは京都芝に強い欧州型の
ノーザンダンサー(ND)系で、
ダンチヒ(DZ)系もサイドワインダー・ビッグプラネット・マイネルスケルツィ・タマモサポートといった勝ち馬が持つなど相性がいいです。
ミスタープロスペクター(MP)系は持たないものの、トランセンドを出した母系でダートの素養もあるとみます。
最後に1番人気が予想される
サダムパテックにふれておきます。
フジキセキ×
ノーザンダンサー(ND)系で、母母父が
ミスタープロスペクター(MP)系という配合は、人気薄2着のニューベリーに似ています。
今のところ減点材料は見つからず、穴党には厄介な存在になりそうです。