![]() 『米国型or日本型分類による全馬血統分析』 展望その1では、フェブラリーSのレース分類を行ないました。 今年のレースが米国型になるか、日本型になるかは直前まで見極めることにします。 今回は全出走予定馬の米国型or日本型血統分類を行い、米国型レースor日本型レースのどちらに向いた馬なのかグループ分けをします。 ・エスポワールシチー (ゴールドアリュール×ブライアンズタイム) 「日本型」 ゴールドアリュールはサンデーサイレンス(SS)系で、この系統は母系によって米国型か日本型か決まります。 当馬は母がブライアンズタイム×ネヴァーベンド(NB)系で、日本型ダート血統に分類できます。 米国型レースで米国血統が上位を占めた10年のフェブラリーSを制しているのは、紛れもないこの馬の底力でしょう。 同じく米国型レースだった09年のフェブラリーSは米国血統が1~3着独占の中強い競馬で4着でしたが、その後の快進撃から翌年の制覇となりました。 以上のように当馬はトップクラスの実力を持つため、本来不向きの米国型レースでも何とかしてしまいます。 しかし力を出し切れるのは日本型レースで、09年JCダートを筆頭に、みやこSやマーチSを快勝しています。 よって今年が日本型レースになれば、過去2年と比べて適性のアップが見込めます。 ただ米国型だった昨年の南部杯で4着と踏みとどまれず、日本型の平安Sを取りこぼすなど、パフォーマンスが落ちてきているのは気になるところです。 ・グランプリボス (サクラバクシンオー×サンデーサイレンス) 「米国型」 母母父がボールドルーラー(BR)系で母系は米国出身です。 ダートを走ってもおかしくない血統ですが、初ダートがG1かつ他にもっと米国色が強い馬がいるため、好走は容易ではないでしょう。 ・ケイアイテンジン (アグネスデジタル×フォーティナイナー) 「米国型」 父と母父がミスタープロスペクター(MP)系で、母系が米国出身です。 祖母ハイエストソサエティーは半兄弟に米国G1馬が2頭おり、牝系の米国実績も充分です。 父のアグネスデジタルはこのレースの覇者です。 米国型レースの10年フェブラリーSは離されたものの4着で、距離もマイルまでなら問題ないとみます。 ・シルクフォーチュン (ゴールドアリュール×Alwuhush) 「日本型」 サンデーサイレンス(SS)系×ヌレイエフ(NV)系は、ダート型に出やすい配合ですが芝G1馬も出しています。 母母父もセントサイモン(ST)系のため、母系は米国出身であるものの日本型ダート血統に分類します。 前走は日本型レースの根岸Sを制しました。 米国型レースの昨年の南部杯でも3着に来ているので注意が必要ですが、秋と冬のダートは質が違うので、米国型レースになると厳しいかと思います。 ・スマイルジャック (タニノギムレット×サンデーサイレンス) 「芝馬」 タニノギムレットはブライアンズタイム(BT)系ですが、自身の母父であるグレイソヴリン(GS)系の影響が強く、父のダート能力はほとんど受け継いでいません。 産駒もダートでは1000万条件までで、母系のダート要素もなく厳しいでしょう。 ・セイクリムズン (エイシンサンディ×サウスアトランティック) 「日本型」 母父がネヴァーベンド(NB)系で日本型です。 ただ根岸Sを制して勢いのある状態で臨んだ昨年の日本型フェブラリーSで敗退していて、今年は近走一息のため一時期の力はないのかしれません。 ・タガノロックオン (ロックオブジブラルタル×Saint Ballado) 「米国型」 母が米国出身のため一応米国型に分類します。 ただ父のロックオブジブラルタルがダート実績のないDanehillの系統で、ここ一連の結果からも重賞では厳しいのではないでしょうか。 ・ダノンカモン (シンボリクリスエス×Ogygian) 「米国型」 父のシンボリクリスエスはロベルト(RO)系ですが、自身の母父であるボールドルーラー(BR)系の影響も強く、ダートでは産駒が米国型に出ることが多いです。 母父もテディ(TD)系と米国型で、祖母が米G1を制しており、母系の米国ダート実績もあります。 昨年のこのレースは日本型のなか4着で、今年のレースが米国型になれば適性の跳ね上げが見込めます。 米国型レースの昨年の南部杯よりさらに米国色が増せば、逆転まであるとみます。 ・テスタマッタ (Tapit×Concern) 「米国型」 ボールドルーラー(BR)系×Broad Brush系です。 母系の米国ダート実績も充分で、一昨年本命を打ちました。 今年が米国型のレースになるようなら注意です。 ・トウショウカズン (クロフネ×フジキセキ) 「米国型」 この馬は分類が難しいです。 父ヴァイスリージェント(VR)系は米国型に出ることがほとんどですが、当馬は母系が日本型でスイープトウショウを出しています。 ややどっちつかずの配合で、前走は恵まれた感もあり、今回はどうでしょうか。 ・トランセンド (ワイルドラッシュ×トニービン) 「米国型」 ワイルドラッシュ産駒は米国型です。 4代母がSwapsの全妹で、米国ダート実績も充分です。 しかしながら日本型の昨年のこのレースを制しており、この馬もエスポワールシチー同様に抜けた実力を持っています。 ただ本格化後はこちらよりの競馬もこなすようになったものの、以前は日本型レースでもろい面も見せていた馬です。 本質的には米国型レースになったほうがいい馬で、今年が米国型レースなら連覇の可能性は充分でしょう。 ひとつ気になるのが、母父がトニービンの分、日本型レースでも力を発揮できているのかという点で、このあたりはもう少し考えてみます。 ・ナイキマドリード (ワイルドラッシュ×Salt Lake) 「米国型」 ワイルドラッシュ×ヴァイスリージェント(VR)系で、母母父がテディ(TD)系と、完全な米国型です。 米国型レースになって、あとは力関係の問題でしょうか。 ・ヒラボクワイルド (ワイルドラッシュ×Seattle Slew) 「米国型」 ワイルドラッシュ×ボールドルーラー(BR)系で、母母父がStorm Catと、完全な米国型です。 祖母も米G1勝ち馬です。 米国型レースになって、あとは力関係の問題でしょうか。 ・ヤマニンキングリー (アグネスデジタル×サンデーサイレンス) 「米国型」 父がミスタープロスペクター(MP)系、母母父がボールドルーラー(BR)系です。 祖母はエクリプス賞最優秀3歳牝馬です。 厳しい流れの米国型レースになったときに、ダートでのペース経験がないのがどうかです。 ・ライブコンサート (Singspiel×Kingmambo) 「芝馬」 母のキングマンボ(KG)系×レッドゴッド(RG)系は日本型ですが、全体的に欧州色が強く日本のダートではどうでしょうか。 ・ワンダーアキュート (カリズマティック×Pleasant Tap) 「日本型」 父はストームバード(SB)系で米国型ですが、母系がセントサイモン(ST)系で固められており、半兄のワンダースピードと同様に日本型です。 07年のこのレースを勝ったサンライズバッカスも同父系で似たイメージです。 母系は米国出身ですが米国での実績はなく、米国色は強くありません。 母父のPleasant Tapがタップダンスシチーを出していて、展望その1でふれた日本型血統のポイントを満たします。 日本型レースのシリウスS・武蔵野S・東海Sを制しており、日本型レースになればチャンスは充分とみます。 ぜひ応援クリックをお願いいたします! ![]() 競馬 ブログランキングへ ![]() にほんブログ村 |
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