【阪急杯】の過去成績から展望をします。

『アーリントンCとリンクする血統傾向』

阪急杯の過去成績(5年分)


登録馬の血統

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『アーリントンCとリンクする血統傾向』

同週に行なわれる阪急杯とアーリントンCは、1ハロンの距離の違いはあれ血統適性の方向性が似ています。
改修後の阪神芝マイルは瞬発力が問われやすいコースですが、昨日の展望の通りアーリントンCは持続力が要求される1400m寄りのレースであるため、血統的なリンクが生じているものと思われます。
ローレルゲレイロ・エーシンフォワードのように両レースとも走る馬もおり、以下では共通する血統傾向を見ていきます。
これを読む前にアーリントンC展望を見ていただけると、内容が伝わりやすいかと思います。


・共通点1 「サンデーサイレンス(SS)系の重要度の低さ」
改修後5年の馬券圏内馬15頭中、父か母父がSS系の馬は5頭だけです。
この割合はアーリントンCと全く同じで、3着以内の2頭は非サンデーサイレンス(SS)系が占める内訳です。
同コースの阪神Cと阪神牝馬Sはこの割合が12/18で、逆に3着以内の2頭をSS系が占めていることから、阪急杯はこのコースの重賞の中でも特徴的なレースと言えそうです。


・共通点2 「非SS系のターントゥー(TT)系～ロベルト(RO)系」
SS系を介さないターントゥー(TT)系はこのレースでも重要になっています。
非サンデーサイレンス(SS)系で馬券圏内に入った10頭中、主要4系(父・母父・父母父・母母父)にこの血を持つのは5頭です。
特にロベルト(RO)系に好走が多く見られるのも同じです。

07年 1着 プリサイスマシーン 父
07年 1着 エイシンドーバー 母父
10年 3着 サンカルロ 父
11年 1着 サンカルロ 父


・共通点3 「自身もしくは産駒に芝G1実績があるミスタープロスペクター(MP)系」

07年 1着 エイシンドーバー 父Victory Gallop ※Prince Will I Am(米)
08年 3着 ローブデコルテ 母父Seeking the Gold ※マイネルラヴ
08年 4着 ウインレックス 父Kingmambo (16人気) ※エルコンドルパサーなど
11年 1着 サンカルロ 母父Crafty Prospector ※アグネスデジタル


・共通点4 「ダンチヒ(DZ)系・リファール(LP)系・ニジンスキー(NJ)系」

08年 1着 ローレルゲレイロ LP系×NJ系
08年 4着 ウインレックス 母父NJ系 (16人気)
09年 1着 ビービーガルダン 父DZ系
09年 3着 ドラゴンファング 母父NJ系 父母父NJ系
11年 2着 ガルボ 母父NJ系

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・オセアニアボス (Red Ransom×Sunday Silence)
父のRed Ransomが共通点2に該当するロベルト(RO)系です。
重賞の3着以内はスワンSだけですが、このレースは同じ母父サンデーサイレンス配合のプリサイスマシーンも勝っています。

・キョウワマグナム (キングカメハメハ×Sadler's Wells）
キングカメハメハが共通点3に該当します。
また当馬が母父に持つサドラーズウェルズ(SW)系は10年に12人気で5着に入ったテイエムアタックが持っていて、全弟の関係にあるフェアリーキング(FK)系はスズカフェニックスとワンカラットが持っていました。
出走できれば注意したいですね。

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