【オーシャンS】展望
過去のオーシャンSの血統データから、好走血統を見ていきます。

中山コースの芝1200mは、1200mの番組の多いローカル競馬場と比べると、血統的適性の趣を異にします。特に直前平坦の中京・小倉・京都・函館・札幌との違いが明白で、
サンデー(SS)系のスプリンターの適性が低いです。直線の急坂と、外回りコースが生み出す「スピードの乗り」が原因で、ダート短距離指向の馬の好走が目立ちます。実際に、1600万下以上の中山D1200の激流で結果を残している馬が複数激走しています(01年9人1着;キーゴールド9人1着、04年9人1着・05年5人1着;シルキーラグーン、07年10人2着;サチノスウィーティ、07年11人3着;シルヴァーゼット、中山D1200未経験だが高崎出身のタマルファイターが00年12人2着・02年10人3着)。
直前平坦のコースと趣を異にしますので、当重賞の前後の各馬の成績も興味深いです。前走京都T1200m施行のGⅢシルクロードS組は、馬券になった馬の敗退と、敗退した馬の激走が目立ちます。また、当重賞で馬券になった馬は、次走中京T1200m施行のGⅠ高松宮記念で敗退し、当重賞で敗退した馬が高松宮記念で巻き返しています。
また、血統的に複数の好走馬を出しているのは、
父ネヴァーベンド(NB)系と、
ノーザンテースト(NT)です。一昔前の日本の主要GⅠ血統で、新興のSS勢力を凌いでいます。
特に
NTは分母も多いですが、爆発力があります。当重賞を2勝しているネイティヴハートは、06年には14人気で勝っていますし、昨年の7人気1着・12人気2着馬の
母母父はNTでした。昨年などは
NT、
NT、
NBの1,2,3着で決まりました。
最後に、キンシャサノキセキの適性についてですが、なかなかよさそうです。高松宮記念2着、函館スプリント1着馬ですから、最初の考察と矛盾するのですが、T1200mのGⅠ・GⅡで連対している実績馬は崩れません。配合的に昨年のプレミアムボックスと近いですし、
フジキセキと
母父セントサイモン系ならダート指向への適性もありますから、死角はちょっと見当たりません。抽選をクリアすれば(現在33位)、テンイムホウに◎を打ちたかったのですが。
母母父NTで、中山T1200mでは人気薄で2勝しています。
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