【中京記念】展望その1
過去の中京記念の血統データから、好走血統を見ていきます。

このレースは全体時計は速いが上がりは35秒台とかかるため、スタミナのある血を持っていることが重要です。その結果3つの好走血統が浮かび上がりました。
血統的に最も強調出来るのは、
トニービン×
ノーザンダンサー(ND)系で2勝2着1回です。このレースは先述のように速いラップが最後まで持続するレースになりやすいですが、この配合はそのようなレースで最も力を発揮します。昨年この配合のタスカータソルテを◎にして6人気1着しましたが、今年は残念ながら該当馬がいません。
そこで母系まで拡張して考えると、07年7人気3着したフォルテベリーニは母が
トニービン×
ノーザンテーストの配合で、02年に12人気5着したシンボリビンテージの母も
グレイソヴリン(GS)系×
ノーザンダンサー(ND)系の配合でした。父系ほどは評価できませんが、次点としては推せます。この条件に該当するのは、ヴィクトリーのみです。
また
ノーザンテースト(NT)系の血が父か母父に入っている馬の好走が目立ちます。上記の配合でも
NTとの組み合わせが最も好走例が多いことからも、当レースで鍵となる血だと思います。今年の該当馬は
父メジロライアンのレッツゴーキリシマのみです。
また要注意血統として、春の
リファール(LP)系の中でも
コマンダーインチーフ産駒が、12人気2着・16人気1着と穴をあけています。
LP系の中でも持続力に優れていることが、激走の要因でしょう。ただ今年は残念ですが、出走馬がいません。
この3つが当レースの3大血統と見ます。
父ノーザンテースト(NT)系は昨年12人気3着以外は特別良くないように見えますが、01年3着時の1着が
トニービン×
ノーザンダンサー(ND)系、2着が
コマンダーインチーフ産駒でした。また04年3着時は、1着が
コマンダーインチーフ産駒、2着が
トニービン×
ノーザンテーストでした。さらに昨年3着時も、1着が
トニービン×
ノーザンテーストと、他の2つの好走血統には阻まれているものの本質的には適性は高いといえます。今年はその2つの血統に該当馬がいないのですから(ヴィクトリーは次点で評価しますが)、当然注目すべきだと思います。
サンデーサイレンス(SS)系は、
母父ネヴァーベンド(NB)系・
ニジンスキー(NJ)系の配合から勝ち馬が出ているように、スタミナ型の血を持ったタイプに気をつけたいところです。
その他、
欧州ノーザンダンサー(ND)系・
欧州ナスルーラ(NL)系の血もスタミナ面から重要ですね。
明日はローテション的な視点から分析してみたいと思います。
最も出走数の多い、前走小倉大賞典組の成績が特徴的です。