【スプリングS】展望
過去のスプリングSの血統データから、好走血統を見ていきます。

弥生賞と比較すると、連対馬の上がりがかかっていることがわかります。近5年を比較しても、弥生賞では連対馬10頭中7頭が34秒台の上がりを記録し、全頭が35.1秒を切っています。それに対して、スプリングSでは連対馬10頭中、34秒台の上がりは3頭しかいなく、3頭は36秒台です。このことから、血統指向としてはスタミナに寄ったタイプの適性が高いと言えます。
サンデー(SS)系で考えると、ダンスインザダーク・スペシャルウィークの菊血統が5人1着(05年)、11人2着(08年)と激走していますし、同じ
サンデー×
リファール(LP)系の配合でも、高松宮記念で連対することになるペールギュントは敗退し、母母父の重厚な血を持つブラックタイドが勝っています。
ノーザンダンサー(ND)系を見ても、近5年で激走したのはダンシングブレーヴの血を持つウインクルセイド(05年8人2着)とメイショウサムソン(06年4人1着)で、やはりスタミナ色豊かな血がいいです。
登録馬では、1人気が予想されるアンライバルドはかなり適性が高いと思います。中長距離で活躍馬を量産しそうなネオユニヴァースに、
母父サドラーズウェルズ(SW)、さらに母系を遡っても欧州の重厚な血が脈々と流れています。また、抽選を通過すれば、トライアンフマーチ(スペシャルウィーク×ダンシングブレーヴ)も面白そうです。
次に、注目配合として、
SS系と
ロベルト(RO)系の組み合わせを挙げておきます。07年に10人5着、08年に6人1着・11人2着しています。登録馬ではセイクリッドバレーがいます。前走中山T2200mで2勝目をあげたあたりは、この重賞への適性を感じます。また、昨年のスマイルジャックを
父母父グレイソヴリン(GS)の影響が強いと見れば、
GS×
ヘイロー(HL)系の配合が、06年13人4着、08年6人1着と好走しています。この観点からも、セイクリッドバレーは注目できます。
ステップとしては、きさらぎ賞・共同通信杯の年明け1800mの重賞連対組が好走しており、暮れのラジオNIKKEI賞連対組は相性がよくありません。サダムイダテン(08年)やヴァーミリアン(05年)が人気で敗退しています。キレ味がポイントになるシンザン記念連対組もよくないです。ドリームシグナル(08年)、ペールギュント(05年)、ミスティックエイジ(04年)が人気で敗退しています。
登録馬では、2人気が予想されるリクエストソングも適性が高そうです。
開催傾向としては、1800mでは現在
サンデー(SS)系の適性が低いので、それがどのように影響するかもポイントになります。幸い今週はスプリングSまでに4鞍のレースが組まれているので、確認ができます。