【日経賞】展望
過去の日経賞の血統データから、好走血統を見ていきます。

近5年では
サンデー(SS)系が4勝、その中でも
母父ナスルーラ(NL)系との配合が3年連続勝利しています。
1~3月の中山芝2000m以上の古馬重賞の流れは、近年、スピードの持続力で勝負するタイプの
SS系が中心となっており、日経賞もその範疇に入ります。
このタイプの
SS系の登録馬は、ネヴァブション、アルナスライン、キングストレイル、ダイワワイルドボアなどがいますが、ネヴァブション以外3頭の近走が冴えないだけに(適性はあるはずでした)、07年の勝ち馬ネヴァブションの中心は揺るぎないでしょう。
母父SSのホクトスルタンは、
父パーソロン(PS)系との配合で、先週T1800mで良績を残した配合です。日経賞と天皇賞春との相性はまずまずで、本調子であれば有力でしょう。
ターントゥ(TT)系では他に、
ロベルト(RO)系の適性が気になるところですが、過去グラスワンダーも敗退しているように、いまだ馬券になった馬は1頭もいなく、適性はありません。ただ、中山T2500mでも実績のあるモンテクリスエス、好ステップの御堂筋S勝ち馬アーネストリーは、他に有力視できる馬がいなければ、走られてしまいそうです。
次に、近5年で2着3回のトウショウナイトを見ても、父か母父が
セントサイモン(ST)系の馬には相性がいいです。過去12回の出走機会中、7回馬券になっています。登録馬ではマンハッタンスカイが該当します。しかし、ST系の血を持つ上位人気馬の中で唯一の敗退がスカイの
父マンハッタンカフェ、昨年も産駒のココナッツパンチが敗退しており、
マンハッタンカフェ個体としての適性が低いと思われます。
SS系が勝ちだす前の04年以前は、
ナスルーラ(NL)系×
ニジンスキー(NJ)系の配合、
ダンシングブレーヴ(LP系)の血が特注でした。今年の登録馬は
母父ホワイトマズル(ダンシングブレーヴの子)のゼンノグッドウッドが該当します。
ステップとしては、京都記念の敗退組の巻き返しが目立ちます。今年の該当馬はシルクフェイマスですが、昨年もここで負けているだけにどうでしょうか。上位人気に適性がない場合、1600万下を勝った昇級馬の好走も目立ちます。この点からもゼンノグッドウッドは注目でしょう。