![]() 大阪杯はG2の中でも格の高いレースで、過去10年の3着以内馬30頭中25頭に重賞勝ちの実績がありました。基本は重賞勝ち馬から入るべきですが、重賞勝ちがあるということはある程度人気するので妙味は大きくありません。 これに対して重賞未勝利馬で圏内に来たのは5頭だけですが、来たときに妙味があるのはこちらのタイプです。ということでこの5頭に共通点がないか見ていきます。 重賞未勝利でこのレースを制したメイショウオウドウ・サンライズペガサスは前走で大阪城S(2000m施行時)を勝っていました。またメイショウオウドウの2着だったロードプラチナムは4連勝の勢いで臨み、9人1着で大金星をあげたトーホウドリームも前5走で3勝の上がり馬でした。もう1頭の8人3着メイショウオウテは血統的な共通項があり、サンライズペガサスと同じサンデーサイレンス(SS)系×ロベルト(RO)系という配合でした。 今年の出走馬で重賞勝ちがないのは、アグネストレジャー・マストビートゥルー・ダイシングロウ・サザンツイスターです。この中でマストビートゥルーは前走大阪城S(1800m施行)勝ちで、前5走で3勝の上がり馬という点で目があります。 次に血統的な適性について本格的に考えていきます。前述のとおり格が求められるレースなので全体的には堅い傾向にあります。しかしその中でも6人気以下で連対した4頭には、すべて血統的共通項がありました。この4頭はトーホウドリーム・マグナーテン・マッキーマックス・エイシンデピュティですが、全馬主要4系(父・母父・父母父・母母父)に2本ノーザンダンサー(ND)系が入っています。 今年の出走馬でこの条件を満たすのはただ1頭、マストビートゥルーのみです。特に同じ上がり馬のトーホウドリームとは父と母父がともにノーザンダンサー(ND)系でアンバーシャダイの血を持つ点が一致しています。 逆に割引きたい血統についてです。当レースはG2の中でも格の高いレースと述べてきましたが、血統的にも格というものがあるという持論を持っています。それはG1だけでなく当重賞や毎日王冠のような好メンバーが集まるレースG2で効いてきます。当レースの過去の連対馬の種牡馬を見ても、G1勝ち馬を出していないのはミラクルアドマイヤだけです。 今年の出走馬でこの条件に引っ掛かるのは、ステイゴールド産駒のサンライズマックス・ドリームジャーニーです。もちろんドリームジャーニー自身がG1朝日杯FSを勝っていますが2歳戦でのもので、それ以外のG1成績が0-0-0-23とトライアルは勝つものの本番ではさっぱり成績が残せていません。他の出走馬の種牡馬がすべてG1馬を2頭以上出していることからも、格負けするのはステイゴールド産駒でしょう。実際サンライズマックスは皐月賞・昨年の大阪杯・毎日王冠と他のレースとは打って変わって大敗を喫していますし、ドリームジャーニーもG1では脇役の域を出ません。ある程度人気すると思うので軽視したいと思います。 また今開催の阪神芝2000mの傾向ですが、先週までの勝ち馬の父はすべて「種牡馬自身の現役時代か産駒に菊花賞・天皇賞春での連対(勝利がありがほとんど)」があります。前述のマストビートゥルーの父オペラハウスは2頭の勝ち馬を出しており、この点でもいいですね。他には同じく2頭の勝ち馬を出しているホワイトマズル産駒のシャドウゲイト、菊血統ダンスインザダークのダイシングロウ・サザンツイスターが目立つところです。 逆にまだそれほど出走馬がないもののこの実績がないキングヘイロー産駒のカワカミプリンセス、アグネスタキオン産駒のディープスカイはやや気になるところです。ただ先週の開催分析でもふれましたが、今まで芝全体で絶不調だったアグネスタキオン産駒が2勝目を上げました。これを傾向変化とみるかどうかですが、今週からBコースになることもあり土曜日の傾向を見て最終結論を出したいと思います。 |
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200904031256 |
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