展望その1では
母父トニービンということでリクエストソングに注目しました。
母父トニービン以外も好走馬の母父は
欧州型のノーザンダンサー(ND)系が多く、最後1Fでの耐久力いわゆるスタミナが要求されているといえます。
サンデーサイレンス(SS)系も近年は母父が
欧州型のノーザンダンサー(ND)系の馬に好走が多いです。
これに該当するのはロジユニヴァース・トライアンフマーチ・アンライバルドです。
逆に
SS系の中では一昔前に良かった配合を考えます。
母父ボールドルーラー(BR)系との配合はジェニュイン・エアシャカール・アグネスタキオンで3勝を上げました。また
母父ネイティヴダンサー(NA)系との配合も以前はいい成績を残していました。この2つの配合の共通点はスピードの持続性に優れているところです。近年は馬場変化の影響か目立った成績を残していないのでマイナス材料といえます。
この2つの配合に該当するのは、前者のリーチザクラウン、後者のメイショウドンタク・アントニオバローズです。またベストメンバー・アーリーロブストも同じタイプです。
続いてペースについて考えます。皐月賞の最大勢力はやはり
父SS系ですが、過去
SS系以外から勝ち馬が出た年について考えます。
ロベルト(RO)系が勝った2年と
サドラーズウェルズ(SW)系が勝った2年は、道中一度も1F12.5以上になるラップがありませんでした。リーチザクラウンのレース振り、ロジユニヴァースは自分から動いてペースを作れることなどから、今回はこちらのスタミナが要求される流れになると見ています。
今年の皐月賞トライアルはスプリングSを筆頭にスローな流れが多く、そこで負けた馬の中からも今回厳しいペースで巻き返す馬が出てきそうです。リクエストソングは13秒台のラップが3回以上ある流れに引っ掛かり持ち味を出していないことからも注目でしょう。