【オークス】展望
過去のオークスの血統データから好走血統を見ていきます。

『桜花賞から巻き返せる馬は?~桜花賞との関連性の薄さ~』
オークスの荒れる要素として、桜花賞との関連性の薄さがあげられます。
前走桜花賞出走馬のオークス成績
・桜花賞1-3着
3-3-3-15 3人気以内 3-1-2-11
勝率12.5% 連対率25.0% 3着内率37.5%
・桜花賞4着以下
5-5-3-29 3人気以内 0-1-0-1
勝率11.9% 連対率23.8% 3着内率30.9%
率的に遜色なく、人気面から妙味があるのは桜花賞4着以下から参戦してくる馬です。過去人気薄で走った馬の多くはこの条件を満たします。
つまり桜花賞とオークスは適性的に反対のベクトルを持つレースと言えるでしょう。この原因は両レースのペースの違いにあると思います。桜花賞は前半からペースが速いですが、オークスは緩めに流れることが多いです。レースのペースを表す指標にPCIがありますが、単純にこれを見比べるてもその違いはわかります。桜花賞は平均40~50で前半より後半に時計がかかり、オークスは平均50~60で逆に前半ゆっくりで上がりが要求されます。2400mという距離から見誤りやすいですが、ペース的には桜花賞の方がタフなレースです。
以上より桜花賞には向かず、オークスでパフォーマンスを上げる血統が狙いになります。オッズ的においしいのはやはり桜花賞4着以下です。別路線からの馬もこの血統条件を満たすことが重要です。つまり桜花賞に出ていても駄目だっただろうなという血統がいいでしょう。
オークスで最も目立つのは
父ナスルーラ(NL)系です。特に桜花賞4着以下はウメノファイバー・ローブデコルテ・トールポピーの中位人気で3勝の3-0-1-3です。
サクラバクシンオー産駒で桜花賞2着したシーイズトウショウともう1頭を除いて、みな人気以上の走りをしています。別路線組からもレディパステルが勝利、シンコウルビーが人気薄で3着と好成績です。
この
父NL系は桜花賞の過去10年では、先述のシーイズトウショウの2着が唯一の馬券圏内馬でオークスとは対照的に適性がありません。
今年は残念ながら登録馬で該当する馬がいませんが、狙うのはこの手の特性を示している血統であることはわかっていただけたと思います。
では他の好走血統を見ていきます。
サンデーサイレンス×
エタン(AN)系はチャペルコンサートが12人2着、チューニーが13人2着しており要注意です。この2頭はともに桜花賞敗退からオークス巻き返しました。
ダノンベルベールは
SS系で母父は
エタン(AN)系ではありませんが、同じ
ネイティヴダンサー(NA)系の系統です。同じ
ネイティヴダンサー(NA)系も
レイズアネイティヴ(RN)~
ミスタープロスペクター(MP)のラインと比べた場合、
エタン(AN)系に近いのではないかと思います。当馬も桜花賞敗退馬です。
桜花賞4着以下からもう1頭注目したいのは、ツーデイズノーチスです。
父ウッドマン(WD)系は過去11人4着・7人4着とあと一歩で馬券圏内です。
父ヘクタープロテクターを見ると手を出しづらい印象ですが、
母父ダンシングブレーヴなど血統構成から見ても桜花賞よりはパフォーマンスを上げられると思います。3着ならあっても不思議ではないと思います。
明日は桜花賞好走組・別路線組をみていきます。
人気馬の中に血統的に不安な馬がいると見ています。