【エプソムC】展望
過去のエプソムCの血統データから好走血統を見ていきます。

『レース直前まで馬場の見極めを!』
重賞予想では、重賞レース自体の傾向とその開催の中での傾向を組み合わせて予想しています。通常は重賞傾向を重視しますが、状況によっては開催傾向のほうを選択することもあります。
エプソムCは連続開催の最終週におこなわれるレースなので、馬場状態が例年同じになりづらい傾向にあります。この開催はG1週が多いので馬場によく手が加わるのもひとつの要因だと思います。
エプソムCの近年の成績を見ても、その開催中の短期傾向を活かして激走が多く見られます。よってこのレースは開催傾向を重視のレースといえます。
では過去に開催傾向で激走した馬を振り返ってみましょう。
05年 スズノマーチ 4人1着
前日に、当馬と同じ
ティンバーカントリー×
サンデーサイレンスが11人1着していました。
06年 トップガンジョー 7人1着
前日に、当馬と同じ
マヤノトップガン産駒が4人1着・3人2着していました。
08年 サンライズマックス 4人1着
当日の別のレースで、当馬と同じ
SS系×
ダンシングブレーヴの配合が8人2着していました。
また07年も雨上がりにおこなわれたレースで、
フレンチデピュティ産駒のワンツースリーと偏った結果が出ています。
これらの血統は別の年では目立った成績は残していないので、重賞傾向そのものの傾向ではなく、その年毎の開催傾向と見ることができます。
では開催傾向の見方ですが、基本的に最終週は血統傾向が変わることが多いため、その週になってみないとわからないというのが正直なところです。とくに今年は大量に雨をもらった週が多いので、現時点では傾向がつかみづらいです。今週はエプソムCの前に、土曜に1鞍・日曜に2鞍組まれています。最後におこなわれるのは日曜7Rですが、状況によってはこのレースに限り最終結論を出すのが遅くなることもあると思います。
馬場が例年均質ではないため重賞自体の傾向は少ないですが、目立つものをひとつあげておきます。
リボー(RI)系の血を持つ馬が好走が多く、とくに
ナスルーラ(NL)系の血を併せ持つと激走率が上がります。
01年 バンブーマリアッチ 14人3着
RI×
グレイソヴリン(GS)系 03年 ローマンエンパイア 3人2着
レッドゴッド(RG)系×
RI03年 エーピーグリード 18人3着
RI×
ボールドルーラー(BR)系近年は父と母父の組み合わせの出走は見られなくなりましたが、昨年父母父に
RIを持つヒカルオオゾラが出走しました。当馬は
ナスルーラ(NL)系の血も持ち、上記好走例にもある
GS系を母父に、
BR系を母母父に持ちます。昨年は1人気で2着でしたが、ひっかかって3角先頭でのもので一番強いレースをしていました。今年も人気で出走してきますが、どんな開催傾向が出ていてもよほど悪いものでない限りは、大崩れは考えづらいでしょう。