【プロキオンS】展望
過去のプロキオンSの血統データから好走血統を見ていきます。

『外枠+芝適性⇒求められる血統は!?』
過去の成績を見てすぐわかるのは圧倒的に
外枠有利だということです。6年続けて2桁馬番が連対を独占しています。3人気以内で圏外に飛んだ馬は12頭いますが、そのうち11頭が馬番6番以内に集中しています。つまり外枠で人気敗退したのは過去1頭だけです。過去馬券になったニホンピロサート・ブルーコンコルド・リミットレスビットなども内枠に入った別の年は敗退しています。こうなると適性ももちろん必要ですが、まず外枠であることが前提になるのは仕方ないですね。
外枠有利になる理由ですが、阪神ダート1400mは芝スタートで外枠のほうが芝を走れる距離が長いからと言われています。『外枠有利』だけでは血統適性blogではなくなってしまうので、このあたりから血統的考察をしていきます。
ブロードアピール・ヤマカツスズラン・ブルーコンコルド、過去好走したこの3頭に共通するのは
芝重賞を勝っていたことです。リミットレスビットも3着があり、メイショウキオウは後にですが芝重賞勝ちしました。過去の馬券圏内馬は、重賞好走がなくても芝レースを使ったことがあり、好走経験のある馬が多いです。これはあげていくときりがないので、時間のある方はご確認ください。とくに短距離で
先行してスピードの片鱗を見せている馬がよく、このタイプなら好走がなくても可能性があります。
逆にダート専用タイプで、
芝を使っていても先行できずいかにもダート馬っぽい負け方をしている馬は危険です。過去の人気敗退馬ではタヤスケーポイント・オフィサー・シルクビッグタイムなどがこのタイプです。
このことから、血統的には
ダートが主戦場ではあるが、芝重賞でも結果を残せる血統が狙いです。ゴールドティアラの父
Seeking the Gold(SG)、ヤマカツスズランの父
ジェイドロバリー(JR)、スターリングローズの
父アフリート(AF)、この3頭の種牡馬は
ミスタープロスペクター(MP)系でダートのほうが勝ち鞍が多いですが、中央で勝ったG1はすべて芝でのものです。
近年では
ブライアンズタイム(BT)の血を持つ馬が好調です。
ブライアンズタイムも晩年はダートにシフトしてきましたが、ヴィクトリーが皐月賞を制すなどまだ芝でのスピードも持ち合わせており、時代の流れとともにこの重賞のポイントに合ってきたのでしょう。もともと阪神ダート1400mに強い血統でもあります。
逆に
ガチガチのダート血統馬は危険で、過去の人気敗退馬ではタヤスケーポイント・ハタノアドニス・オフィサーなどが該当します。ハタノアドニスは唯一の外枠人気敗退馬で、外枠でも何でもありというわけではない証拠ですね。
以上のポイントから注目馬を探します。
トーホウドルチェは
母父ブライアンズタイムで、
父フォーティーナイナー(FN)系との配合は昨年7人1着したヴァンクルタテヤマと同配合です。
芝実績も1000万で先行して3着があり、そして外枠15番を引きました。結構人気してしまうようですが、条件は揃っています。
ダンディズムも
母父ブライアンズタイムで、芝・ダート両方のG1を買っている
フジキセキ産駒で、この条件はあいます。
芝はもう少し先行経験があって、実績が欲しいのは事実です。臨戦過程もちょっと厳しい面がありますが、外枠で血統的にはいいです。
上であげた以外の好走血統では、
ミスタープロスペクター(MP)系×
ダンチヒ(DZ)系および逆配合が3-1-1-2で、出走したほとんどの馬が好走しています。
今回あてはまるのはワキノエクセル・カルナバリートです。2頭は同じ配合で外枠のワキノエクセルのほうが良さそうですが、芝実績がなく近走の成績からどこまでという感はあります。カルナバリートは内枠で芝実績がありません。
消し候補はやはり内枠に入った馬が中心になります。
スリーアベニューは今回の危険条件をほぼ満たしています。
サンライズバッカスは昨年7番枠でも3着に来たのでどうかですが、6番枠以内のデッドゾーンに入った今年は昨年以上はないでしょう。