【有馬記念展望その1(スクリーンヒーローの取捨】
過去データ

お待たせしました。有馬記念の展望です。
現在1番の上がり馬といえるスクリーンヒーローの考察から入ります。グラスワンダー×サンデーサイレンスという配合が、ジャパンカップに続き朝日杯も勝利し、この配合が有馬記念も制覇できるのかは血統派の関心事かと思います。
グラスワンダーの系統である
ロベルト(RO)系は、ナリタブライアン(94年)を皮切りに過去14年で7勝しており、RO系の大物が出てくればその馬から、というのが近年の命題でした。そこで、昨年久しぶりのRO系の大物と思えたロックドゥカンブの敗退はひとまずおいた上で、当馬が
RO系信奉者たちの期待を背負いうるかを考えます。
グラスワンダーは、JC馬スクリーンヒーローが出るまで、GⅠ勝ち馬を出していない2流種牡馬でした。それが、先週の朝日杯でセイウンワンダーも続き、GⅠ馬を複数輩出するに至りました。2頭に共通するのは、母父サンデーサイレンスということです。サンデーサイレンスは、①母の持つ能力の箱を押し広げ、②母系の短所を軽減するという魔法の種牡馬でした。それは、母の父となっても基本的に変わらない性質です。
しかし、母父サンデーサイレンスというのは実はかなり曲者だと最近考えるようになりました。母父サンデーサイレンスであれば、例えばトワイニング産駒でも芝重賞で勝負になってしまう一方で、父の特徴をかなり曖昧にしてしまうという印象を持つようになりました。
スクリーンヒーローに照らして述べれば、グラスワンダー産駒でもGⅠ馬となれる一方で、父グラスワンダーの特徴つまり
ロベルト(RO)系の特徴をそれほど有していないのではないか?という疑念がわきます。
この疑念に対し、一応の解答を述べておきます。07年セントライト記念では、当馬を◎で臨み14人気3着と激走してくれました。これは、セントライト記念が
シルヴァーホーク(SH<RO)系の馬の相性が非常によい事から判断したものでした。本格化する
前は、当馬は
ロベルト(RO)系の1系統である
SH系の特徴を反映していました。したがって、母父サンデーサイレンスでありながら、当馬は
RO系の特徴も反映できる馬と判断します。
その1の最後の考察として、有馬記念はいまだに
ロベルト(RO)系が馬券になるか、ということです。02~03年のシンボリクリスエス(
RO系)の連覇以降、04~07年は、サンデーサイレンス産駒の4連勝です。出走頭数も多いのですが、
サンデー(SS)系は直近4年で馬券圏内12頭中10頭を輩出しています。そして何より、
RO系の大物と期待したロックドゥカンブが昨年4着まで、RO系すなわちスクリーンヒーローは相手(△)まで、というのが展望その1での結論です。
明日は、<狙える血統>です。午前中のうちにアップいたします。
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