では、血統面からわかりやすい点を。06、07年と
シーキングザゴールド(SG)の血を持つ馬が11人気で連勝しており、特注血統です。今年の登録馬ではヘイローフジがいます。07年11人1着キョウワロワリングの半妹です。
他には、
ヴァイスリージェント(VR)系、
サンデー(SS)系×
ノーザンテースト(NT)配合が複数活躍していますが、今年は出走馬がいません。
次に、同じく血統面からですが、馬券のスパイスになりそうな考察を1つ。「字面上はダートOKの血統であるが、陣営の方針でほぼ芝でしか走らせていない、もしくは一度ダートを走らせたものの適性がなかった馬」が激走しています。コスモフォーチュン、キョウワロワリング、アルーリングボイスなどが例です。芝スプリント重賞のタイプ分けに苦労する北九州記念は、このような設計図(血統)と適性にちょっとズレがあるタイプがよさそうです。今年の登録馬では、コウユーキズナ、コスモベル、シャウトラインなどが該当します。
3つ目に、展望その1にて「スリープレスナイトを別格とすれば、北九州記念で馬券になった馬で他のスプリント重賞にて馬券になった馬がいない(ゴールデンキャスト・ホーマンテキーラはセントウルSで走っていますが、阪神競馬場改修前なので参考にしません)」と述べましたが、1400mの重賞勝ちのある馬がいることを指摘しておきます。07年2着アルーリングボイスはファンタジーS勝ち、08年2着マルカフェニックスは阪神C勝ちがあります。
北九州記念では、アイビスサマーダッシュを除けば、新潟T1000mの条件戦勝ち鞍のある馬は好成績なのですが(コスモフォーチュン・ワイキューブ・ゼットカークなど)、スタートから下り坂でスパイラルカーブに突入する小倉T1200mの重賞では、ペースの緩むところのない1000m戦と通じるところがあり、他のスプリント重賞よりもスタミナの裏づけが必要なのかもしれません。
1400mの重賞で馬券になった経験のある今年の登録馬は、昨年のマルカフェニックスとレディルージュがいます。
最後に、1000万下戦を勝って飛び級挑戦してきた4歳馬は3頭皆馬券になっていることを指摘しておきます。06年コスモフォーチュン11人1着、07年ワイキューブ10人3着、08年ゼットカーク4人3着と優秀です。
今年はラッキーバニヤンが該当します。