【有馬記念展望その2(狙える血統)】
展望その1の最後に述べたように、直近の04~07年は、サンデーサイレンス産駒の4連勝です。ここは、サンデーサイレンス産駒およびアグネスタキオン産駒を素直に推奨し、1,2番人気が予想されるダイワスカーレットとマツリダゴッホを考察します。
この2頭の実績を考えれば中心視(◎○)して当たり前ですが、血統的にも磐石かを考えます。
有馬記念の血統的な隠れスパイスは、
ボールドルーラー(BR)系の血を主要4系(父・母父・父母父・母母父)に持つことにあると考えます。というのも、有馬記念は複数回出走するリピーターが多いレースなのですが、2回以上出走し2回以上馬券圏内になったグラスワンダー、テイエムオペラオー、タップダンスシチー、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイのうち、テイエム・タップ・シンボリの3頭に
BR系の血が入っていたからです。これに対して、前年に結果を出して、翌年人気で敗退したヒシアマゾン、マヤノトップガン、メジロブライト、メイショウドトウにはBR系の血は入っていませんでした。
昨年の1,2着馬であるマツリダゴッホとダイワスカーレットには、
BR系の血が主要4系に入っており、隠れスパイスを加味した上で血統的にも磐石といえます。また、2頭とも秋3戦目で出涸らしじゃないのもいいですね。
マツリダとダイワを軸に据えるとなれば、
サンデーサイレンス(SS)の血と
ボールドルーラー(BR)の血を同時に持つ馬を狙い撃って期待値を高めたいもの。
該当馬は、エアシェイディとアサクサキングスですが、アサクサは叔父ジェニュイン(SS×BR)が人気で敗退しているため割引です。
エアシェイディは、
サンデーサイレンス(SS)×
ノーザンテースト(NT)の配合です。この配合は、ダイワメジャーのように、スピードの持続力を武器にするSSらしくないタイプと、デュランダルのように優れた瞬発力を武器にする切れ味抜群のSSらしいタイプに分かれます。
SS産駒は、一般にはデュランダルタイプの方が多いのですが、有馬記念に関しては、SSらしくないタイプが健闘しています。直近では、ハーツクライ、リンカーン、マツリダゴッホ、ダイワメジャーなどがそうです。ハーツクライとリンカーンは、切れ味抜群のSS産駒が上位を独占した天皇賞秋で敗退していますし、「中山の鬼」であるマツリダは本当にSSらしくないですよね。切れ味抜群のSSの結晶といえるディープインパクトが国内で唯一の敗戦を喫したのが有馬記念でした。
そこで、エアシェイディがどちらのタイプかが問題ですが、どちらかと言うとダイワメジャータイプかと思います。全妹エアメサイアが勝った秋華賞は、SS産駒の人気敗退が多く、SSと正反対の指向を持つダンシングブレーヴの血を持つ馬に相性のいいGⅠでした。全妹エアメサイアがSSらしくないことから、兄もこちらのタイプと予測します。また、エアシェイディの目下のところの重賞勝ちが中山T2200mのAJCCである点も見逃せません。この馬を3着の最有力候補(▲)と考えます。
さて、最終見解は、当週傾向も加味した上で、28日(日)14時30分くらいにアップしたいと思います。
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