【札幌記念】展望
『
ブエナビスタは不安要素なし』
『
シェーンヴァルト・
ブラックアルタイルに注目』
『
ミヤビランベリの消し要素』
過去の札幌記念の血統データから好走血統を見ていきます。

近年札幌記念で人気薄の激走が目立つのは、
父サンデーサイレンス(SS)系です。母父にスタミナタイプの血を持つ馬が良く、特に
欧州型ノーザンダンサー(ND)系との配合がヘヴンリーロマンス・フサイチパンドラ・アグネスアークなど激走しています。
注目の
ブエナビスタはこの血統条件を満たします。オークスで馬券になった、エアグルーヴ・ファレノプシス・テイエムオーシャン・フサイチパンドラは札幌記念でも好走しています。人気ですが高い評価が必要です。
その他の激走馬も欧州的なスタミナタイプの血を持つ馬がほとんどです。目立つのは
リファール(LP)系・ダンチヒ(DZ)系(デインヒル系)・セントサイモン(ST)系、昨年1・3・4着馬に共通する
グレイソヴリン(GS)系です。
昨年の勝ち馬
タスカータソルテは
グレイソヴリン(GS)系×
ノーザンダンサー(ND)系で、今年も出走します。
シェーンヴァルトは同配合かつ
母父フェアリーキング(FK)系・
母母父グレイソヴリン(GS)系で、より欧州的な血で固められています。タスカータソルテと同様に
ノーザンダンサー(ND)系のクロスがあり、デイリー杯のレコード勝ちからも重すぎることはありません。
また今開催の札幌芝中長距離(1800~2600m)ではBコース変わりの2回開催に入ってから、
グレイソヴリン(GS)系の激走が目立ちます。特に
ジャングルポケット産駒の活躍が目覚ましく、この点からもシェーンヴァルトには注目しています。土曜の2000mのレースでこの血統が多数出走するので、今週からCコースに変わることもあり、傾向が続いているかしっかり確かめたいですね。
トーセンキャプテンも同産駒ですが、昨年函館記念を勝ってしまったのであまり買いたくありません。というのも札幌記念は函館記念と血統的関連がほとんどないレースで函館記念好走馬が着順を上げることは稀だからです。
その他では
リファール(LP)系の
シャドウゲイトも条件を満たします。
ミヤビランベリは七夕記念・目黒記念・中山金杯など
サドラーズウェルズ(SW)系に高適性なレースをしっかり走る馬です。つまり前2走はかなり向いているレースでした。
ミヤビランベリは札幌記念と函館記念なら、函館記念で買いたい血統です。札幌記念は
父サドラーズウェルズ(SW)系があまりいいレースではありません。過去札幌記念に出走した馬で圏外だったのはオペラシチー・ホットシークレット・カリスマサンオペラ・アクティブバイオなどですが、これらはミヤビランベリと同様に
サドラーズウェルズ(SW)系に高適性な目黒記念・中山金杯で走った馬でした。
適性が下がることは必至で、強い雨で泥んこ馬場にならない限りは今回最も買ってはいけない馬だと思います。
ミヤビランベリが馬券圏外に沈むレースで激走する血統があります。新潟大賞典のニホンピロレガーロ、新潟記念のトウショウシロッコ、小倉記念のケンブリッジレーザ、関ヶ原Sのキャプテンベガ・ダンスアジョイ。これらに共通するのは
父ヘイロー(HL)系で
グレイソヴリン(GS)系の血を持つことです。
今回ミヤビランベリが沈む想定なので、これに該当する馬は買いです。出走馬で該当するのは
アドマイヤベガ産駒の
ブラックアルタイルです。今の札幌の馬場にも合う血統です。
ヤマニンキングリーはあまり買い要素がなく、出来れば買いたくない馬です。先週同配合の
アグネスデジタル×
SSが人気敗退しています。ミヤビランベリほどの消し要素はないですが、中山金杯・小倉大賞典とミヤビランベリと仲良く走っているので、一緒に圏外なら馬券的には妙味が出てくるのですが。
マンハッタンスカイはタスカータソルテが走るレースでは来ないので消しです。
サクラオリオンは1回開催でよかった
父キングマンボ(KG)系が2回開催では成績を落としていること、前走よりメンバーが強くなり適性のある馬も増える今回は前走以上を望むのは酷だと思います。