過去に行なわれた【小倉2歳S】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『ダートを主戦場とし、芝のG1馬を輩出した種牡馬に注意』 『サンデーサイレンス(SS)系の取捨選択』 過去の小倉2歳Sの血統データ(8年分) ![]() 現在の小倉芝の血統傾向はこちら 『ダート向きのパワーを持った血統を』 ![]() 『ダートを主戦場とし、芝のG1馬を輩出した種牡馬に注意』 1200mで施行される2歳重賞は小倉2歳Sと函館2歳Sだけです。この2重賞の特徴として、馬券圏内に入る馬でさえも、上がり3Fは35秒をきることが稀ということです。小倉2歳Sでは、過去10年で04年の1,2着馬だけが34秒台で、函館2歳Sでは、今年の変則開催を除くと34秒台を記録した馬券圏内馬はいません。前半のスピードは古馬とそれほど違いないものの、ラスト1Fで踏ん張りがきかず、どれだけスピードを維持できるかという我慢比べになるのが2歳1200m戦の特徴です。 その結果、クラシックでの活躍が期待されそうな血統よりも、短距離ダートの消耗戦にも対応できそうな血統が好走しています。(クラシックを意識できるような大物が新潟や札幌にまわることも要因の一つですが) では、好走血統を見ていきます。少数の出走ながら確実に結果を出しているのがアフリート(AF)です。アフリートは父でも母父でも、傾向が出るときは同じ信頼性で出ますが、この重賞も例外ではないです。過去、父または母父アフリートは5頭出走し、10人1着(02年)・6人2着(04年)・8人4着(07年)・8人2着(08年)と非常に優秀です。残念ながら今年の出走はありませんが、種牡馬アフリートの特徴として、「ダートを主戦場とし、芝のG1馬を輩出した種牡馬」という特徴は押さえておきたいところです。芝へのそれなりの適性と、短距離ダートの消耗戦のような我慢比べに対する適応力が問われる当重賞の特徴を物語っています。 他には、母父マッチェム(MC)系、ミスプロ(MP)系×ナスルーラ(NL)系などが好走率のいい血統ですが、これらも主戦場の多くをダートとする血です。MP系×NL系配合では、サリエル・ダンツミラションのキングカメハメハ(KG系)産駒2頭と、ベネラがいます。ただ、近年はこの配合から馬券圏内馬が出ていない点は気になります。 『サンデーサイレンス(SS)系の取捨選択』 次に、近3年で6頭の馬券圏内馬を出しているサンデー(SS)系の分析をしておきます。先週の小倉馬場傾向分析でも述べましたが、開催傾向および重賞傾向のどちらからも、SS系は芝ダートを同じくらいこなす種牡馬が良績です。当重賞で過去連対したのはフジキセキとバブルガムフェロー産駒、また連対馬の母父がヴァイスリージェント(VR)系とミスプロ(MP)系で、配合としてダート色が濃い点も見逃せません。 そこで、今年の出走馬のSS系ですが、ジュエルオブナイル・マイネルカリバーンはデュランダル産駒です。初年度産駒なのでダートの出走自体がまだ少ないですが、まだダート勝ちはありません。デュランダル自身はSS×ノーザンテーストの配合で、この配合には芝向きの産駒が多いのが特徴です。また、出走する前記2頭はともに母父が欧州型ノーザンダンサー(ND)系で、過去の連対したSS系との共通点も見出せません。パリスドールはサイレントハンター産駒で、まだ中央ではダート未勝利です。というわけで、SS系3頭は軽視する予定です。 分母も多いですが、近3年で5人気が2頭連対しているサクラバクシンオー産駒ではオレンジティアラ・ダッシャーゴーゴーがいます。後者は母父MP系かつダート新馬勝ちと、当重賞で走る雰囲気があります。また、ストームキャット(ストームバードSB系)の血とゴーンウエスト(GW系)の血で構成されるメイショウヘミングは、2歳のダートっぽい芝重賞でいかにも走りそうですね。最後に、開催傾向として注目のMP系×MP系のセイインディアを挙げておきます。 |
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