![]() 日本のダート馬はその血統によって大きく2つに分類できると考えます。 1.米国ダート型(米国のダート血統が前面に出たタイプ) 2.日本ダート型(日本のダートにフィットした血統で、芝重賞でも好走馬を出せるタイプ) 現実的にはそのどちらともつかない血統もあり、大別するなら3種です。 それぞれの代表的な血統をあげておきます。 1.米国ダート型(ヴァイスリージェント(VR)系・ボールドルーラー(BR)系・ワイルドラッシュ産駒) 2.日本ダート型(ブライアンズタイム(BT)系・キングマンボ(KG)・レッドゴッド(RG)系) これにより今年これまでに行なわれたダート重賞を分析していきます。ペースによる差が出やすい1600m以上のレースを分類しました。(ユニコーンSはどちらとも言い難いレースでした。) (注)あくまで今年の結果です。傾向がはっきりしているレースもあれば、毎年同じタイプにならないレースもあります。 1.米国ダート型(フェブラリーS・レパードS・エルムS) 新潟で行なわれたレパードS・エルムSは馬券圏内馬6頭中5頭が上記血統を有し、非常に米国色の強いレースでした。 2.日本ダート型(平安S・マーチS・アンタレスS・東海S・シリウスS) シリウスSは芝的なスタミナが問われ米国型血統が弱いという、この2つの分類のコントラストがよく表れたレースでした。米国型を軽視し、◎ワンダーアキュートでしっかり的中させることができました。 このシリウスSでポイントになった、母父セントサイモン(ST)系・母父ネヴァーベンド(NB)系も2のタイプの血統に入れてもいいと思います。 では今年の出走馬を見ていきます。 1.米国ダートタイプ サクセスブロッケンはこのタイプの代表格で、ヴァイスリージェント(VR)系・ボールドルーラー(BR)系を併せ持ちます。 G1を射止めたフェブラリーSは、2着カジノドライブがボールドルーラー(BR)系×ヴァイスリージェント(VR)系、3着カネヒキリが母父ヴァイスリージェント(VR)系という、とてもアメリカンな結果でした。 マチカネニホンバレはヴァイスリージェント(VR)系が入ったシンボリクリスエス産駒で、サクセスブロッケンと同じタイプです。 上記のように米国色が色濃かったエルムSを勝ったのはこれを裏付けるものです。 ネイキッドは父ヴァイスリージェント(VR)系で、エルムSで激走しました。 トランセンド・ナムラハンターは、ワイルドラッシュ産駒です。レパードS・エルムSは向いていて、前走のシリウスSには不向きでした。 テスタマッタも父ボールドルーラー(BR)系でこちらのタイプといえます。 2.日本ダート型 ワンダーアキュートは、母系のセントサイモン(ST)系の影響が強くこちらのタイプの代表です。 ワイルドワンダーは父ブライアンズタイム(BT)系でこのタイプです。 問題は武蔵野Sがどちらのタイプのレースなのかです。 過去の傾向からは雨の影響を強く受けた年を除くと、日本ダート型よりのレースとみます。 計3連対しているサンライズバッカスは、日本ダート型の馬と一緒に好走することが多い馬です。母父リアルシャダイも芝長距離向きという点では、先述の母父セントサイモン(ST)系・母父ネヴァーベンド(NB)系に通じるものがあります。 その他母父セントサイモン(ST)系・母父ネヴァーベンド(NB)系・レッドゴッド(RG)系の激走も見られます。 ハギノハイグレイドが走っているのも、ひとつの理由です。 ワンダーアキュートは、サンライズバッカスと同じ父ストームバード(SB)系で母系がスタミナ血統です。 前走が向いていて鮮やかな勝ち方をしたので人気的にはおいしくなさそうですが、こちらよりのレースに強いことは証明済みです。 ただ、今年は例年よりメンバーが揃っている点は考慮したほうがよさそうです。メンバーの質が変わるとレースの質も変わることは往々にしてあります。 今回米国型の有力馬が多く、そのような場合レースも米国型に染まることも考えられます。 近年のフェブラリーSのように、34秒台の決着になると米国型の血が有効になります。 さすがにそこまではいかないかもしれませんが、近い結果は想定はしておいたほうがよさそうです。 どちらのタイプを選ぶにせよ、相手の組み合わせもはっきりさせて馬券を買いたいですね。 |
||
![]() |
||
200911061130 |
![]() |
![]() |
|
COMMENT |
管理者だけに閲覧 | ||
![]()
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
TRACKBACK |
| 血統適性blog |
|
copyright © 2006 血統適性blog all rights reserved. template by [ALT -DESIGN@clip].