過去に行なわれた【マイルチャンピオンシップ】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『
サンデーサイレンス(SS)系のキレが活きるG1』
過去血統データ(10年分)

出走馬の血統

マイルCSは
父サンデーサイレンス(SS)系が6連覇中のG1です。同じ古馬マイルG1の安田記念は2勝しかしていないので、
SS系のキレが活きるレースであることは間違いないところです。
では
SS系の中ではどのようなタイプがいいのでしょうか?
好走例が多いのが
母父ノーザンダンサー(ND)系との配合です。ここ5年では4勝2着3回3着2回です。
タイプ的にはキレる脚を持ち、スタミナも持った血がいいです。このあたりが同じく
SS系が強い天皇賞秋組の成績がいい理由だと思います。
安田記念では非SS系で、持続力に優れる
ノーザンダンサー(ND)系×
ミスタープロスペクター(MP)系の
ライブコンサートを本命にしましたが、このレースは
SS系から入りたいと思っています。
サンデーサイレンス(SS)直仔なのは
マルカシェンクです。ただすでに2度出走して圏外なのでどうかと思います。
母父サンデーサイレンス(SS)なのは、
アブソリュート・スマイルジャックです。過去目立った成績は残していませんが、直仔が出てこなくなれば取って代わる可能性はあります。
アブソリュートは母がこのレースで相性がいい、
SS×
ノーザンテースト配合です。ただこの馬は
グレイソヴリン(GS)系&
SS系の傾向が出たときの東京マイルでしか走っていないのがポイントですね。
ザレマ・ストロングガルーダは
ダンスインザダーク産駒です。同産駒は性質を異にする安田記念で激走傾向にあり、キレが要求されるこのレースに向くかとなると疑問が残ります。
キャプテントゥーレ・ヒカルオオゾラは
SS系×
グレイソヴリン(GS)系です。この2頭の扱いが難しいのが、過去にこの配合の出走がない点です。
キャプテントゥーレは
アグネスタキオンなのでキレる要素はあります。本命にした天皇賞秋があのペースで先行した割に案外だったのですが、厳しいペースを経験していないことが弱点として露呈してしまったのかもしれません。マイルの厳しいペースでどういう競馬をするのか、注文はつきますね。
ヒカルオオゾラはキレのある末脚を持ち、過去の京都マイル戦で速めのラップを経験して快勝しているのが目に付きますね。一流種牡馬のキレが要求されるという点でも、リーディングで首位を走る
マンハッタンカフェはいいですね。出否でごたごたしたのがどうかというのもありますが。
ファイングレインは
SS系×
ノーザンダンサー(ND)系ですでに一度激走しているように適性はあります。あとは他に買える馬がいるかどうかですね。
非サンデーサイレンス(SS)系の馬で注目馬を見ていきます。
1人気が予想される
カンパニーは、今の充実度・今年の小粒なメンバー構成を考えると確かに有力ではあります。しかし毎日王冠・天皇賞秋は当馬と同じ血統の好走例が過去にあったのは確かです。マイルCSの
父グレイソヴリン(GS)系は過去18頭が出走して連対がありません。人気面を考えると積極的に買いたい馬ではありません。
外国馬
エヴァズリクエストは
ヌレイエフ(NV)系×
ターントゥー(TT)系で、SS系のキレが要求されるレースでは厳しいとみます。
サプレザは
ミスタープロスペクター(MP)系×
リボー(RI)系です。過去人気馬2頭が敗退している配合で、買える要素は見当たりません。
正直難しいレースで、最終結論までもう少し考えたいと思います。