過去に行なわれた【ジャパンC】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『血統的なスタミナを問われるレース~菊花賞との関連~』
『
コンデュイットの血統分析』
JC過去(9年分)

JC登録馬

『血統的なスタミナを問われるレース~菊花賞との関連~』
ジャパンCは同コースのダービーと比べると、
父サンデーサイレンス(SS)系の成績が目覚ましいとは言えません。もちろん一定の成績は残していますが、出走数や質を考えるとそれほどでもありません。
ここ2年続けて
母父サンデーサイレンス(SS)が3連対と活躍していますが、ここ3年は今まであまりなかったスローペースでした。東京の重賞はスローになると
母父SSの瞬発力が活きることが多いので、これ以前の結果とは区別したほうがいいのではないかと思います。
それに対し健闘していると言えるのが、菊花賞馬や菊花賞好走血統です。
まず菊花賞の最大の好走血統である
ダンスインザダーク産駒です。
ザッツザプレンティ・デルタブルースは菊花賞以外のG1では目立った成績は残しておらず、唯一好走したのがこのジャパンCでした。
ダンスインザダーク産駒が好走傾向にあるG1というのは、一般に他の
サンデーサイレンス(SS)系が走りにくいといえます。ダービーで連対馬を出していない同産駒が、このレースでは連対馬を出しているのはポイントだと思います。
サッカーボーイの系統も菊花賞では走りやすく、その
ハンプトン(HP)系も数は少ないですがジャパンCでは成績を残しています。
古くはランドの優勝、ナリタトップロードの3着、ドリームパスポート(母系)の2着などです。
またジャパンCで2勝している
父キングマンボ(KG)系も、菊花賞で勝ち馬を出しています。
ということで近年でいえば、菊花賞の02年から06年の勝ち馬・もしくは類似血統がジャパンCで好走していると見ることができます。世界的にも軽視されがちな長距離戦ですがこの好走血統が走れるということは、ジャパンCはダービーよりもスタミナが問われるレースと言えるかと思います。
07年の勝ち馬
アサクサキングス、08年の勝ち馬
オウケンブルースリは昨年スローペースで敗退していますが、以前のような速い流れになればこの血統傾向を活かして、昨年以上に走れるのではないかと思います。
マイネルキッツは母父が
サッカーボーイなので穴で押さえておきたいですね。
『
コンデュイットの血統分析』
ネヴァーベンド(NB)系の
Dalakhani産駒で、
母父サドラーズウェルズ(SW)系です。
父ネヴァーベンド(NB)系はジャパンCでは、同じ分岐のコタシャーンが2着、パラダイスクリークが2着、ハイライズが3着と好走傾向にあります。
もともと欧州血統の中では日本に馴染みやすい血統であり、当馬は母系にも
ネヴァーベンド(NB)系を持ちクロスになっているのも軽さを出すにはいいと思います。
今回菊花賞に着目しましたが、セントレジャーを勝っているのももしかしたらプラスに働くかもしれません。
ネヴァーベンド(NB)系は京都長距離の好走血統でもありますしね。
ただ正直このローテーションでは厳しいのではないかと思います。イギリス→アメリカ→イギリス→日本の中2週というのは、さすがに難しいのではないでしょうか。少なくとも自分だったら走りたくないです。適性は問題ないと見ますが、この点が最大のポイントではないかと思います。
他の外国馬はもう少し調べますが、いくら日本に大将格がいないといえど、適性以前にレベル的に足りないのではないかと見ています。
いずれにせよ展開・ペースが鍵を握るので、そのあたりを中心に詰めていきたいと思います。