![]() 『異質な決着となった昨年を検証する』 昨年は前半1000mの通過タイムが61.4秒とこの条件にしてはかなり緩いものでした。06年が58.2秒で07年が58.5秒なので、いかに遅かったかがわかります。 血統的にも強い偏りが出たレースでした。 まず母父サンデーサイレンス(SS)が6頭出走して1・2・3・4・6・7着でした。 東京スポーツ杯展望でもふれましたが、母父SSは1800mから2000mくらいの芝重賞で前半ゆっくり流れた際に、急なペースアップに対する適応力で他血統を圧倒することができます。東京スポーツ杯で金星をあげたフサイチアソートが、ここでも穴をあけたのは同じ適性が問われたことに他なりません。 またサンデーサイレンス(SS)系とボールドルーラー(BR)系の血を主要4系(父・母父・父母父・母母父)に併せ持つ馬が3頭出走して1着(ヤマニンキングリー)・3着(イケトップガン)・5着(センカク)でした。 また2着(フサイチアソート)もサンデーサイレンス(SS)系とノーザンテースト(NT)の血を持つ馬でした。 この2つの血を持つ馬はサンデーサイレンス(SS)系の中ではスピードを持続させる能力に優れたタイプです。スローになると本来は持ち味が出ない血統ですが、昨年のレースは前半1000mは確かに遅かったものの、1000m過ぎから急にペースアップし最後までロングスパートの勝負となったのがポイントでした。 つまり母父SSの瞬発力で加速し、サンデーサイレンス(SS)系とボールドルーラー(BR)系orノーザンテースト(NT)の持続力で最後まで持たせたのが、昨年の1・2・3着だったという見解です。 同じ母父SSでも人気のオペラブラーボ・シンゲンが圏外だったのは、2つ目の血の有無ではないでしょうか。 さて今年がこのペースになるかです。 登録馬にははっきりとした逃げを打つタイプはいないようなので、可能性としてはあると思います。 今年このペースになった場合の注目馬をあげておきます。 シャドウゲイトは唯一の母父SSで、主要4系ではないですが母母母父にノーザンテースト(NT)が入っています。 レオマイスターはサンデーサイレンス(SS)系×ボールドルーラー(BR)系で、昨年15人5着のセンカクと同配合です。 ただスローになりやすい先週の阪神1800m重賞と比べれば、中京2000m重賞は基本的には流れることが多い条件です。そのあたりの見極めが大切ですね。 『連対率100%の配合とは!?』 ということで08年の結果は06・07年と切り離して考えたほうがよさそうです。 この項では06・07年の2年に絞って分析します。 この2年で注目なのは、4連対しているサンデーサイレンス(SS)系×ノーザンダンサー(ND)系です。 人気馬の敗退もなく好成績です。ちなみに昨年は出走なしでした。 今年この配合なのは、インティライミ・ゴールデンダリア・ダイレクトキャッチ・チョウカイファイト・トウショウウェイヴ・ミッキーパンプキンです。 さらにこの血統で好走した4頭のうち3頭(トーホウアラン・サンライズマックス・ダイレクトキャッチ)にあてはまるのが、母母父ネイティヴダンサー(NA)系(ミスタープロスペクター系を介さない)という点です。このサンデーサイレンス(SS)系×ノーザンダンサー(ND)系&母母父ネイティヴダンサー(NA)系はこの3頭以外に出走馬はなく連対率100%です。 ちなみに昨年は本命シンゲンで敢え無く外したわけですが、当馬はこの通りの血統ではないもののの、この3つの血を併せ持つ馬でした。06・07年の流れなら来ていたと思いますが、流れを読み間違った時点で駄目でした。今年もこの血統が走るにはある程度淀みのない流れが必要となるでしょう。 今年これに該当するのは、ダイレクトキャッチ・ミッキーパンプキンの2頭です。 前者はリピーターかつ出走決定順最下位なので、後者(補欠2番手)に注目です。 ミッキーパンプキンはトーホウアランと同じダンスインザダーク産駒で、ダイレクトキャッチとは父がサンデーサイレンス(SS)×ニジンスキー(NJ)系の種牡馬で、母母父がシャーペンアップの流れを汲むネイティヴダンサー(NA)系という共通点があります。 またこの2年の馬券圏内馬の父に注目すると、ダンスインザダーク・ステイゴールド・スペシャルウィーク・マヤノトップガン・ジャングルポケットとなっています。 これらは自身や産駒が菊花賞や天皇賞春で好走(連対)している種牡馬です。これは京都新聞杯など京都の芝中長距離重賞で出やすい血統傾向で、それだけこのレースがスタミナが要求されるレースという証拠だと思います。 今年の対象馬は、ステイゴールドのアルコセニョーラ・トウショウウェイヴ・ナカヤマフェスタ、スペシャルウィークのインティライミ・ダイレクトキャッチ、ダンスインザダークのダンスインザモア・ミッキーパンプキン、マンハッタンカフェのマンハッタンスカイ・メイショウドンタク、マヤノトップガンのマヤノライジン、ホワイトマズルのシャドウゲイト、ジャングルポケットのタスカータソルテ・トーセンジョーダンがいます。 06・07年は父内国産限定だったので出走馬の種牡馬の偏りがあったのは確かと思いますが、押さえておきたい要素です。 『マヤノトップガン産駒の庭』 とにかくこのレースに強いのが、マヤノトップガン産駒です。 ここ3年では、マヤノライジン・イケトップガンが馬券圏内で、13人4着・13人4着・14人6着と人気薄も激走傾向にあります。 1800mで行なわれていた時代にも、プリサイスマシーンの連覇、バンブーユベントスの2着があります。 今年はすでに一度走っているマヤノライジンしかいませんが、今後も覚えておきたいですね。 |
||
![]() |
||
200912081200 |
![]() |
![]() |
|
COMMENT |
管理者だけに閲覧 | ||
![]()
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
TRACKBACK |
| 血統適性blog |
|
copyright © 2006 血統適性blog all rights reserved. template by [ALT -DESIGN@clip].