【アメリカJCC】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『中山芝2200m・2500m重賞実績』
『持続力タイプの
サンデーサイレンス(SS)系』
過去のアメリカJCCの血統データ(9年分)

『中山芝2200m・2500m重賞実績』
このレースが行なわれる、中山芝2200m重賞はかなり専門色の強い重賞といえます。
2200mだけでなく、非根幹距離と言われる1800m・2500m重賞と併せて、同じ馬・血統がくりかえし好走しやすい傾向にあります。特に、近年の中山2200m・2500m重賞は好走血統に偏りが見られ、共通項が多く存在します。
このレースの過去の馬券圏内馬でも、過去に中山2200m・2500m重賞ですでに好走経験がある馬が多いです。昨年の上位3頭は、すべてこの条件で好走歴がありました。
逆に、根幹距離といわれる中山2000m重賞実績は関連性があまりありません。
人気敗退馬はこの条件で好走実績のない馬が多く、特殊な条件ゆえの経験値が問われるといえます。
以上は、この条件の専門性が高い証拠といえます。
今年の登録馬で、この条件に実績がある馬をあげておきます。
昨年1・3着の
ネヴァブション・トウショウシロッコ、昨年4着で日経賞2着がある
マイネルキッツ、セントライト記念好走の
ゴールデンダリア・ダイワワイルドボアです。
『持続力タイプの
サンデーサイレンス(SS)系』
上でもふれたように、より専門性が求められるようになっている中山2200m・2500m重賞では、近年はっきりした好走血統があります。
それは、
サンデーサイレンス(SS)系の中では持続力で勝負するタイプの血統です。
持続力タイプの
サンデーサイレンス(SS)系の代表例
・主要4系(父・母父・父母父・母母父)に
ボールドルーラー(BR)系の血を併せ持つこと
・主要4系に
ノーザンテースト(NT)系の血を併せ持つこと
・
マーベラスサンデー産駒 アドマイヤベガ産駒 ダンスインザダーク産駒など
ダンスインザダーク産駒を除いて、近年の中山2200m・2500m重賞でこの条件に当てはまる好走馬はとても多いです。
必然的に、有馬記念の展望であげた好走血統とほぼ共通します。
過去のAJCCで、この血統を持つ好走馬を振り返ります。
・
サンデーサイレンス(SS)系&
ボールドルーラー(BR)系エアシェイディ・ユキノサンロイヤル・マツリダゴッホ・ブラックアルタイル有馬記念でも最重要血統ですが、このレースでも注目です。
上記中山2200m・2500m重賞実績がなかった馬でも走っており、本当に向いた血統なのだと思います。
・
サンデーサイレンス(SS)系&
ノーザンテースト(NT)系エアシェイディ・インテレット・
マーベラスサンデー産駒シルクフェイマス・ネヴァブション・
アドマイヤベガ産駒インテレット・ブラックアルタイル・トウショウシロッコこの血統ポイントを複数満たす、
エアシェイディ・ブラックアルタイル・インテレットはこのレースのモデルといえる血統です。特に
ブラックアルタイル・インテレットはその後重賞で馬券になることは一度もなく、いかに適性が高かったかを表しているといえます。
今年の登録馬で、この血統条件を満たす馬をあげておきます。
ネヴァブション・トウショウシロッコ(昨年◎)はリピーターですが、適性は高いです。
ゴールデンダリアは
サンデーサイレンス(SS)系×
ノーザンテースト(NT)系です。
サンデーサイレンス(SS)系&
ボールドルーラー(BR)系では、
アグネスタキオン産駒の
アドマイヤコマンド・キャプテントゥーレ・ダイワワイルドボアと、
ビエンナーレがいます。
アグネスタキオン産駒を同列に扱っていいかは思案中で、とくに
キャプテントゥーレの評価が鍵になりそうです。
以上2点をともに満たす、
ゴールデンダリア・トウショウシロッコ・ネヴァブション(50音順)を現時点での注目馬としてあげておきます。