【アーリントンC】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『クラシック競争とは異なる適性~
サンデーサイレンス(SS)系の重要度の低さ~』
『非SS系の
ターントゥー(TT)系~
ロベルト(RO)系~』
『SS系が走らないレースで好走が多い血統~
ニジンスキー(NJ)系・リファール(LP)系・ダンチヒ(DZ)系~』
過去のアーリントンCの血統データ(3年分)

『クラシック競争とは異なる適性~
サンデーサイレンス(SS)系の重要度の低さ~』
改修後3年の馬券圏内馬9頭中、父か母父が
サンデーサイレンス(SS)系の馬は3頭だけです。
クラシック戦線が
サンデーサイレンス(SS)系を中心にまわる日本競馬において、このレースはその重要度が低い特殊なレースといえます。
サンデーサイレンス(SS)系の武器はその瞬発力にあります。
しかしこのレースはラスト1Fがかかりやすいのが特徴で、最後まで速い足を維持するのが難しい面があります。
その結果、先行した非SS系をつかまえられないということが起こりやすいといえます。
08年は人気薄でしたが後のダービー馬である
ディープスカイが、
ダンツキッスイに逃げ切りを許しました。
09年は次走瞬発力を発揮して毎日杯を勝つ1人気の
アイアンルックが、
ダブルウェッジ・マイネルエルフの4着と後塵を拝しています。
以上のように、
クラシックで好成績を残せるような血統でも、ここではその能力発揮しづらいといえます。
『非SS系の
ターントゥー(TT)系~
ロベルト(RO)系~』
SS系があまり良くないのですが、その根幹系統である
ターントゥー(TT)系の血は重要となっています。
馬券圏内馬9頭中、父か母父にこの血を持つのは8頭です。残りの1頭の
ローレルゲレイロも父系にこの血が濃く入っています。
過去に人気で敗退した馬では、
ポルトフィーノ・アポロドルチェ・スーニがこの条件を満たしていませんでした。
非SS系の
ターントゥー(TT)系の中では、
ロベルト(RO)系に好走が多く見られます。
マイネルレーニア・ダンツキッスイ・ダブルウェッジ・ダブルウェッジが過去に走っています。
『SS系が走らないレースで好走が多い血統~
ニジンスキー(NJ)系・リファール(LP)系・ダンチヒ(DZ)系~』
この3つの系統はSS系に傾向が出ていないときに、力を発揮しやすいグループです。
トーセンキャプテン 母母父ニジンスキー(NJ)系ローレルゲレイロ リファール(LP)系×
ニジンスキー(NJ)系マイネルレーニア 父母父ダンチヒ(DZ)系ダンツキッスイ 母母父リファール(LP)系ディープスカイ母父ダンチヒ(DZ)系ダブルウェッジ 父母父リファール(LP)系ミッキーパンプキン 母父リファール(LP)系 父母父ニジンスキー(NJ)系父か母父がサンデーサイレンス(SS)系で圏内に入った3頭は、この血を持っていた、というのがポイントだと思います。
以上のポイントをふまえて、注目馬をあげていきます。(50音順)
ザタイキは
父サンデーサイレンス(SS)系で、母母父が
ロベルト(RO)系です。
母母父でも大丈夫かどうかは、過去に出走がないので憶測の域を出ません。
ニシノメイゲツは
父サンデーサイレンス(SS)系で、母母父
Cure the Bluesがエーシンフォワードの母父と同じです。
ヒットジャポットは
サンデーサイレンス(SS)系×
ロベルト(RO)系です。
ルクソールシチーは
サンデーサイレンス(SS)系×
ロベルト(RO)系で、母母父が
ニジンスキー(NJ)系です。
とあげましたがイマイチしっくりくる馬がいません。
というのもこれらはすべて
SS系で、できれば非SS系の馬から本命は取りたいからです。
昨年の
ダブルウェッジ・マイネルエルフのような、
非クラシック血統で先行力があるタイプが理想ですが。
その他にも上記血統条件を持つ馬は何頭かいることはいますが、ダート戦で勝ち上がったりしているタイプはどうかというのがあります。
過去にダートで実績があるタイプが走っていないからで、昨年もふれたようにあくまでも
ダートも走れそうな血統を持つ芝馬、というのがポイントです。
これをもとに、もうちょっと考えてみたいと思います。