【オーシャンS】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『本番と関連性のない前哨戦~
サンデーサイレンス(SS)系の取捨~』
『
セントサイモン(ST)系の血』
『
サクラバクシンオー産駒の中山芝1200m』
過去のオーシャンSの血統データ(4年分)

『本番と関連性のない前哨戦~
サンデーサイレンス(SS)系の取捨~』
高松宮記念の前哨戦と位置づけられているレースですが、両レースの関連性はほとんどありません。
このレースの好走馬で本番でも走った馬はいませんし、共通する好走血統もありません。
高松宮記念はとにかく
サンデーサイレンス(SS)系が強いレースです。
オーシャンSでもここ2年
サンデーサイレンス(SS)系が勝っていますが、以前は
サンデーサイレンス(SS)系が走りにくいレースでした。ここ2年だけで、いいとは言い切れません。
というのも、
プレミアムボックス・アーバニティはサンデーサイレンス(SS)系が走りやすいレースではなく、あまり走っていないレースの方が結果が出ている馬だからです。
それがなぜなのかを説明するのは難しいですが、血統的なズレ馬(SSらしさが薄いタイプ)と言ってもいいかもしれません。
サンデーサイレンス(SS)系の中でもいくつかタイプがあって然るべきだと思います。
そしてここで走ってしまったこの2頭は、高松宮記念では結果が出ませんでした。
昨年1人気で敗退した
キンシャサノキセキは高松宮記念で2着があり、本来の
サンデーサイレンス(SS)系らしいタイプだったといえます。
昨年このレースで4着だった
ソルジャーズソングを
SS直仔の本来のタイプとみて、高松宮記念で◎を打ちました。(10人3着)
ということで、
プレミアムボックス・アーバニティはともかく、
キンシャサノキセキ・ソルジャーズソング・ピサノパテック・ファイングレインなどには不安が残ります。
一番いいのはこのレースで負けたサンデーサイレンス(SS)系を本番で狙うことですね。
『
セントサイモン(ST)系の血』
このレースで最もいいのは
父ネヴァーベンド(NB)系ですが、今年は出走馬がいません。
注目したいのは
セントサイモン(ST)系の血を持つ馬です。
母父で
アイルラヴァゲイン・プレミアムボックスで連覇しており、昨年の勝ち馬
アーバニティも父母父にこの血を持ちました。
先述の
プレミアムボックス・アーバニティの2頭はこの影響もあるかと思います。
その点では
キンシャサノキセキもそうですがね。
中でもPrince Roseを経由する系が優秀です。
アイルラヴァゲイン・プレミアムボックスの他にも、01年にも9人気1着馬
キーゴールドを輩出し、父系でも03年11人3着馬
シベリアンメドウを出しています。
98年7人気2着馬
ヤクモレインボーの母母父、00年と02年に12人気と10人気で激走した
タマルファイターにも母母父にこの血が入っています。
今回このレース初参戦の中で面白そうなのは
シャウトラインです。
母母父に
Prince Rose経由の
セントサイモン(ST)系、父母父も
セントサイモン(ST)系です。
前走は不向きのレースで、適性を上昇させると見ています。
『
サクラバクシンオー産駒の中山芝1200m』
同産駒は元来このコースを苦手としています。
スプリンターズSでも、昨年始めて馬券圏内馬が出ました。
その
カノヤザクラはアイビスSDとの関連で▲を打ったように、この馬独自の適性がありました。
このレースでも近年は全く馬券に絡んでいません。
重賞昇格前には好走がありますが、近年を重視したほうがいいでしょう。
登録馬では、
エーシンビーセルズ・サンクスノート・サンダルフォン・マチカネハヤテ・リザーブカードの5頭がいます。
そして
ショウナンカザンは
ショウナンカンプ産駒で同系統です。
シルクロードS2着で人気を集めそうですが、シルクロードSは
サンデーサイレンス(SS)系に有利な高松宮記念よりのレースで、このレースとの関連性は薄いのが特徴です。
ショウナンカンプ産駒というのがどうかですが、気になる材料ではあります。