Q.
血統についての質問があります。例えば、芝の1200Mのレースを予想する際に当日の同じ距離のレースで上位に来た血統を参考にするんですが、当日に上位に来た血統しか参考にならないんでしょうか?先週、先々週の1200M戦で上位に来た血統は参考にならないんですか?
A.
結論から言うと、参考になる場合もあれば参考にならない場合もあります。
血統傾向というのは、同じコースの同じ時期に行なわれれば毎回同じになるということはなく、
馬場状態の変化に強い影響を受けます。馬場状態の変化が少なく血統傾向が続いていれば、先週以前の傾向も大いに参考になります。しかし馬場が痛むなど変化が起きた場合には、前の週の傾向は消えてしまうことがあります。
もちろんコース変わり(Aコース→Bコースなど)がきっかけになることもあります。
わかりやすい例をあげてご説明します。
今中京競馬が開催中ですが、前開催の1回中京芝1200mでは注目すべき血統傾向が出ていました。
以下は同コースでの
サクラバクシンオー産駒の成績です。
1-3日 3-1-1-3 15人3着 7人2着 (3人気以内圏外 なし)
4-8日 1-0-0-11 (3人気以内圏外 6頭)
序盤に圧倒的だった同産駒が、3-4日を境に今度は大不振に陥っています。
このように血統傾向が消えるだけでなく、好不調がいきなり反転することもあります。
この場合は同じ週でも、土曜と日曜の間に傾向変化がおきています。
ゆえに大切になるのが、
前の週の血統傾向が今週も続いているのか、しっかり確認することです。自分はこの作業を終えるまでは、それほど大勝負はしないようにしています。これを土曜の早い段階で済ませられると、自信を持って買えるレースが増えることになります。
ただ、この確認・判断はこれまでの経験がものをいうので、普段から常に血統傾向をチェックしていないと難しいです。
自分も競馬を始めたころは、よく傾向の深追いをして痛い目を見ました。今はだいぶつかめてきたつもりですが、まだ判断を誤ることも多々あります。
傾向が持続する期間については様々です。
天候に恵まれ馬場状態が安定している開催なら、連続開催の場合でも最初から最後まで通期で出ることもあります。
経験的には
開幕後2週は傾向が安定することが多いですが、先週・先々週のように雨の影響を強く受けると、例外も出てきます。
ご質問で出ている、芝1200mのような短距離は特に馬場変化に敏感な印象があります。特にローカルの芝1200mは、最終週は(もしくはその前週から)傾向変化が起こることが非常に多いですね。
たとえば今開催されている中京は今週が2週目ですが、先週は雨の影響が強かったので傾向が持続しているか要確認といえますね。