【中山牝馬S】の血統データから血統傾向を見ていきます。
『福島牝馬Sとの関連』
『
ハンプトン(HP)系を併せ持つ
サンデーサイレンス(SS)系』
過去の中山牝馬Sの血統データ(10年分)

『福島牝馬Sとの関連』
牝馬限定重賞には、共通の血統傾向を示すいくつかのグループ存在します。
その中の一つに、
ヘロド(HR)系が強いグループのレースがあります。
クイーンC・中山牝馬S・フラワーC・福島牝馬S・クイーンSがそうです。近年ではマイナー血統となる馬達が、これら複数のレースで走っているのは特徴的といえます。
これらのグループの中で特に密接な関係があるのが、このレースと福島牝馬Sです。
オースミコスモ・メイショウオスカル・ヤマニンメルベイユ・マイネカンナなどが、両方のレースで馬券圏内に入っています。
その福島コースや中山牝馬Sが行なわれる中山1800mというのは、他の競馬場の牝馬限定重賞では問われにくい血統的なスタミナが問われるコースだと思っています。
そのため近走であまり結果が出ていない人気薄が激走することがあり、荒れる原因となっているのではないでしょうか。
次に、それを血統面から検証していきます。
『
ハンプトン(HP)系を併せ持つ
サンデーサイレンス(SS)系』
両レースで共通する血統傾向を中心に見ていきます。
過去の福島牝馬Sの血統データ(6年分)
ヘロド(HR)系は今回該当馬がいません。
そこで注目したいのが、両レースで好走した
オースミコスモ・マイネカンナが
サンデーサイレンス(SS)系×
ハンプトン(HP)系ということです。
福島牝馬Sではこの2頭以外に
レクレドール・フラッグシップが好走しています。
解釈を拡張すれば、昨年11人2着の
アルコセニョーラもこの配合の
ステイゴールド産駒です。
中山牝馬Sでは、04年6人2着の
ハッピーパスがこの配合です。(
ハイペリオンHYの根幹は
ハンプトンHP系)
昨年の覇者
キストゥヘヴンは
母母父ハイペリオンHY系ですが、該当します。
07年の覇者
マイネサマンサは父がサンデーサイレンス(SS)系の根幹の
ヘイロー(HL)系、
母母父ハイペリオンHY系です。
ハンプトン(HP)系はスタミナ色が強い血で、
サンデーサイレンス(SS)系の中でもスタミナがあるタイプが走りやすいといえます。
逆にこの
ハンプトン(HP)系を3代以内に持たない
サンデーサイレンス(SS)系は、人気敗退が多いです。
今年の登録馬で、該当する馬をあげておきます。
アスクデピュティ・デリキットピースは、母が
サンデーサイレンス(SS)系×
ハンプトン(HP)系です。
アルコセニョーラ・マイネレーツェルは
ステイゴールド産駒です。
マイネルーチェは
サンデーサイレンス(SS)系×
ハンプトン(HP)系で血統はいいですが、除外対象です。
ブラボーデイジーは福島牝馬Sの覇者です。