![]() 『日本型ダートレース~ダート重賞の米国型・日本型血統分類~』 昨年考えた、「ダート重賞の米国型・日本型血統分類」で分析します。 詳しくはこちらをご参照ください。 この理論はペースの緩急が生じやすい1600m以上のレースで主に用いるのが有効ですが、この考え方をもとにして予想した昨秋以降、本命馬が5戦続けて連対中と好調です(こういうことを言い出した途端、あっさりストップするかもしれませんが)。 シリウスS ◎ワンダーアキュート 1着(3人気) 武蔵野S ◎ワンダーアキュート 1着(5人気) ジャパンCダート ◎エスポワールシチー 1着(1人気) 平安S ◎ダイシンオレンジ 2着(1人気) フェブラリーS ◎テスタマッタ 2着(5人気) ******************************************* マーチSがどちらのタイプなのか見ていきます。 一番の判断材料となるのが、ブライアンズタイム(BT)系が走るレースなのかどうかです。 この系統が走るレースは日本型に分類できます。 04年 1着 アンドゥオール(4人気) <ブライアンズタイム産駒> 04年 2着 プリサイスマシーン(1人気) <マヤノトップガン産駒> 07年 2着 トーセンブライト(8人気) <ブライアンズタイム産駒> 08年 2着 マコトスパルビエロ(6人気) <ブライアンズタイム産駒> 09年 1着 エスポワールシチー(1人気) <母父ブライアンズタイム> ワイルドワンダー・ドラゴンファイヤーは人気で敗退していますが、得意な部類のレースとみていいと思います。 昨年13人気で2着したダイショウジェットは、父は米国型のファピアノ(FP)系です。 しかしこの理論の血統分類は母系の血の影響が大きく、母父にネヴァーベンド(NB)系、母母父にセントサイモン(ST)系を持つ当馬は日本型のレースで力を発揮する馬です。 もうひとつの激走レースである昨年の武蔵野Sも、日本型のレースでした。 以上より、このレースは日本型とみて間違いなさそうです。 ******************************************* まず、適性のある日本型血統に分類できる注目馬をあげます。 父か母父がブライアンズタイム(BT)系なのは、ゲンパチタキオン・トーホウオルビス・マコトスパルビエロです。 トーホウオルビス <トーホウエンペラー×ゴーンウエスト(GW)> 母父ネイティヴダンサー(NA)系との配合では、トーセンブライト・マコトスパルビエロの2頭が激走しています。 母父リアルシャダイも日本型レースに強いですが、06年10人2着のプライドキム(アフリート産駒)も、同じネイティヴダンサー(NA)系とロベルト(RO)系の配合です。 トーホウエンペラー産駒は数が少ないですが、この馬にしろトーホウアタックにしろ、ブライアンズタイム(BT)のダート特性をしっかり受け継いでいる種牡馬です。 同系統のダートでの傾向出の時には、きちんと傾向を反映する産駒が多いです。 この馬自身もブライアンズタイム(BT)系の傾向が出ているレースが好走条件となることが目立ちます。 ちょっと昔ですが3歳500万下時代の阪神ダート1800mで、ブライアンズタイム(BT)系のA級傾向が出ていた際に本命を打ち、11人2着と激走し3連複4万馬券を手にしたいい思い出があります。 昨年本命にし、出遅れの憂き目にあったマコトスパルビエロも血統は当然いいです。 ******************************************* 次に、適性が低い米国型血統に分類される馬をあげていきます。 フサイチピージェイ<Awesome Again×For Really> 父はヴァイスリージェント(VR)系、母父がBuckpasserの系統と、米国型血統の代表です。 人気が予想されますが、今回は嫌ってみたいですね。 クリールパッション<ワイルドラッシュ産駒> 同産駒も代表的な米国型血統です。 3着した昨年のエルムSが米国型のレースで、日本型のシリウスSでは圏外でした。 『穴馬の条件~セントサイモン(ST)系~』 セントサイモン(ST)系は特に母系に入ると、日本型ダートレースで力を発揮しやすい血統です。 昨秋のシリウスS・武蔵野Sで本命にした、ワンダーアキュートの母系が代表例です。 このレースでもこの血の重要性が高いです。 まず母母父にこの血を持つ馬の激走が目立ちます。 01年 3着 プリエミネンス(5人気) 02年 1着 マンボツイスト(5人気) 07年 1着 クワイエットデイ(9人気) 08年 1着 ナナヨーヒマワリ(7人気) 09年 2着 ダイショウジェット(13人気) ここ3年連続で人気薄が激走しています。 そもそもブライアンズタイム自身の母父がセントサイモン(ST)系というのがあります。 他にも母父がセントサイモン(ST)系の種牡馬を父に持つ馬に好走が多いです。 スマートボーイのアサティス、ホーマンスピリットのワッスルタッチ、エアピエールのフジキセキ、クーリンガー・ユートピアのフォーティナイナー、ベラージオのメジロライアンがこの種牡馬で、ゴールドジャパンに至ってはミホシンザンが父と母父ともにこの血です。 今年の出走馬で、母母父にこの血を持つ馬はいません。 父母父では4頭いますが、マコトスパルビエロを除いた、クリールパッション・ネイキッド・ポートラヴの3頭は米国型血統なので難しいと思います。 今年はぴったりの馬がいませんが、来年以降に生かしていきたいですね。 |
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